太陽光発電から帆船へとフォームチェンジする
P1は全長17メートルの船であり、外部デッキ全面にソーラーパネルが装着されています。
このソーラーパネルの面積は60平方メートルであり、太陽から最大15kW/Pを生成可能。
太陽光発電によって得られた電気は動力源として利用されます。これによって排出ガスを出さずに港湾や沿岸を航行できるでしょう。
またP1には特別に設計されたマストと帆が格納されており、スライドしながら素早く帆船型に移行できます。
理論的には、短距離の移動や緊急時に太陽光発電システムを利用し、それ以外の広範囲の航行には風力を利用した帆船システムを利用できるでしょう。
2つのシステムを連携させることで安定性と航行可能距離が確実に向上し、求められるクリーンな船の実現に近づくというわけです。
さて、P1には通常の船にあるような外部デッキがありません。そのため乗客たちは主にデッキ下のスペースを利用することになるでしょう。
ここには3つの客室と1つの共用エリアがあり、数名の家族が利用するのに丁度良いサイズとなっています。
帆と太陽光発電を組み合わせた完全自律型ヨット「P1」が実際に造られるかはまだ分かりませんが、今後は同じようなコンセプトの船が続々考案されていくでしょう。