2つのクリーンなエネルギーを併用した船「P1」
これまでにも環境にやさしい「クリーンな船」が求められてきましたが、実現には至っていませんでした。
なぜなら、クリーンな動力源は大海原を旅する船にとって信頼性に欠けるものだからです。
風力を利用する帆船は歴史が深く、現代でも一般的な手法ではあるものの、風の有無や方向に強く影響されます。風を利用する風力発電も同様に不安定です。
また太陽光発電は近年爆発的に普及し、多くの分野で活用されていますが、こちらもやはり日中・晴天時にしか発電できず安定性に欠けています。
そこでラマーリョ氏は、2つのクリーンな動力源を組み合わせ、なるべく高い安定性を維持できる船「P1」を設計することにしたのです。