ついついリンクをたどってブラウジングしてしまうページ、ウィキペディア。
ついついリンクをたどってブラウジングしてしまうページ、ウィキペディア。 / Credit:canva
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好奇心には2種類のパターンがある!? 「Wikipediaの閲覧行動」から明らかに

2021.01.15 Friday
sciencealert https://www.sciencealert.com/there-s-more-than-one-type-of-curiosity-which-do-you-have,eurekalert https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/uop-hab011221.php

ウィキペディアを見ていると、ついついリンクを辿りながら延々と記事を読んでしまう、そんな人は多いかもしれません。

科学雑誌『Nature Human Behavior』で発表された新しい研究では、そんなウィキペディアの閲覧行動を分析して、人の好奇心には主に2つのタイプがあったと報告しています。

通常、この手の研究はアンケートなどを中心に行われるので、ウィキペディアを利用するというのは興味深いアプローチです。

>参照元はこちら(英文)

ウィキペディアの閲覧行動から見る2つの好奇心タイプ

ウィキペディアの閲覧行動から、好奇心の分析を行った。
ウィキペディアの閲覧行動から、好奇心の分析を行った。 / Credit:Lydon-Staley et al,PsyArXiv Preprints,10.31234/osf.io/undy4

今回の研究は米国ペンシルベニア大学の研究チームが、数学のグラフ理論を使用して、ウィキペディアユーザーの閲覧行動を分析しました。

実験は149人の参加者を使って、それぞれが21日間にわたって5時間以上ウィキペディアを閲覧し、合計1万8654ページが開かれました。

そして好奇心が続く限り、ページを閲覧するという行動をとってもらった結果、その閲覧行動は大きく2つのタイプに分類することができたのです。

それは多くの多様な情報を探索するタイプ「ビジーボディ(詮索好き、好奇心旺盛を意味する)」と、焦点を絞って集中的に知識を追うタイプ「ハンター」です。

こういった好奇心の傾向は以前から報告はありましたが、基本的にこうした研究はアンケートなどを中心として調査されます。

今回の研究は、ウィキペディアをうまく利用することで、人の持つ好奇心のスタイルを客観的に評価できた点が新しいと言えます。

研究では、ウィキペディアの各ページがノードとなり、2つのページ間のテキストの類似性などから、ページ同士の関連性をノード間のエッジとして表現し、ナレッジネットワークを形成して記録されました。

こうすることで、「ハンター」のスタイルを持つ参加者は、ノードがクラスター化しやすく、全体のパス長が短いタイトなネットワークを形成しました。

一方で広く浅く情報を閲覧する「ビジーボディ」のスタイルを持つ参加者は、ノード間のエッジが開いた、パス長の長い分離したゆるいネットワークを形成しました。

しかしこうした好奇心のスタイルは、参加者が常に個室しているわけではなく、時間経過に伴って変化していきました。

研究者たちはスタイルに影響を与える要因を理解するため、さらに参加者たちに幸福調査などのアンケートを使用し、何が行動に影響を与えているかを調査しました。

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