オランダでは安楽死が全死亡の4%を占める
オランダでは安楽死が全死亡の4%を占める / Credit:Depositphotos
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オランダでは安楽死が全死亡者の4%を占めるという調査結果。 安楽死を初めて合法化した国の実態に迫る

2021.01.27 Wednesday

2021.01.19 Tuesday

scitechdaily https://scitechdaily.com/huge-unexplained-variation-in-euthanasia-rates-across-the-netherlands/

オランダは安楽死と医師による自殺幇助(じさつほうじょ)を合法化した世界最初の国です。

そして、オランダ・ラドバウド大学医療センターのStef Groenewoud氏ら研究チームは、1月14日付の学術誌『BMJ Supportive&Palliative Care』にて、現在のオランダにおける安楽死の実態を報告しました。

その報告によると、現在オランダでは全死亡の4.4%が安楽死とのこと。

また、地域による安楽死率は25倍もの差があり、その地域差の原因にも焦点が当てられました。

>参照元はこちら(英文)

オランダでは安楽死が倍増している

安楽死は、一般的に終末期患者に対する医療上の処遇として行われる
安楽死は、一般的に終末期患者に対する医療上の処遇として行われる / Credit:Depositphotos

オランダでは1994年に安楽死の予備法が導入され、2002年には法律として施行されました。

オランダの公式データによると、安楽死の症例数は2006年以降継続的に増加しており、全死亡における安楽死の割合は、2002年に1.9%だったものが、2019年では4.4%へと倍増しています。

しかし安楽死における地域差とその要因は知られていません。

そのため研究チームは、2013年から2017年の間に死亡したすべてのオランダの被保険者(オランダ人口の99.9%が加入)データを分析することにしました。

また、安楽死の85%はかかりつけの医師によって行われるため、それらの医師に焦点をあて、オランダの90の地域、388の自治体、および196の地区における安楽死率を算出。

さらに国のデータセットを取得して、地域差と宗教的信念や政党などの人工統計、社会経済、個人的な好み、健康要因などの関連性を調査しました。

次ページ安楽死率には25倍もの地域差が生じている

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