- 南アフリカのケープタウンで、非常に珍しいオガワコマッコウクジラの撮影に成功した
- 「オガワコマッコウ」は、敵から逃げるために、イカ墨のような液体を放出する
南アフリカのケープタウンの浅瀬で、めったに見ることのできない希少な光景が撮影されました。
コマッコウ属である小型のクジラ「オガワコマッコウ(学名:Kogia sima)」がイカ墨のような液体「クジラ墨」を放出して、敵のアザラシから逃げようとする場面が撮影されたのです。
米国海洋大気庁(NOAA)の鯨類学者のカーリーナ・メルケンス氏は、この希少映像について3月14日に海外メディア「Science Alert」でコメントしています。
Incredibly Rare Footage Shows a Dwarf Sperm Whale Spray Ink as It Flees an Attack
https://www.sciencealert.com/rare-deepwater-whale-filmed-spraying-a-cloud-of-ink-to-flee-an-aggressive-seal
「イカみたいな戦術」で逃げる最小のクジラ
オガワコマッコウは体長2.7m、体重250kgの「最小のクジラ」です。
通常250m〜1,500mの深海に生息している内気な生き物で水面で見かけることはほとんどありません。
当然、船にも近づかないため、オガワコマッコウに関するデータは乏しいのが現状です。
しかしオガワコマッコウといえば、他のクジラとは大きく異なった特徴が知られています。
捕食者から逃げる時に、大量の液体を放出して「目くらまし」をするのです。
一体、この液体の正体は何なのでしょうか?