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非常に珍しい「クジラ墨」を吹き出して海を染めるオガワコマッコウの動画が撮影される (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.03.17 Tuesday

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腸内に蓄えた「クジラ墨」

オガワコマッコウの腸内には、暗赤色の液体が含まれる袋状の器官があり、敵の脅威を感じると、ここから11リットルを超える液体を一気に放出します。

放出された液体は下の動画のように瞬く間に一面に広がり、捕食者の視界を奪うため、その間に素早く逃げられるのです。

ただし前述したように、ふだんは深海に潜んでいるため、今回のように動画が撮影されることは滅多にありません。

生涯ほとんどの時間を深海での狩りに費やすという説もあるほど、謎に包まれた生物なのです。

彼らがこれほど長時間深海で暮らせる秘密は、マッコウクジラがもつタンパク質に隠れています。

マッコウクジラは全身の筋肉に、大量のミオグロビンというタンパク質を保有しており、ここに大量の酸素を蓄えることで、1時間呼吸無しで潜ることもできます。

そうすることで肺を空にして、深海の水圧を受けずに活動できるというわけです。

以前紹介した出身地のご当地ソングを交換するクジラといい、彼らの習性には興味が尽きませんね。

まさかの異種間養子縁組。孤児のクジラを引き取った母イルカに専門家も驚き!

reference: sciencealert / written by ナゾロジー編集部

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