「暗殺ティーポット」の中身はどうなってる?
暗殺者のティーポットは、一つで3種類の異なる飲み物を注ぎ分けることができます。
このように。
![画像](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/Dec-13-2021-15-19-37-899x424.gif)
色の違いが、別々の飲み物であることを物語っていますね。
ただ、相手に毒を盛りたいのなら、同じ色のドリンクを用意しなければなりません。(もちろん、実践は禁物ですが)
なぜ同じポットで、異なる飲み物を注ぎ分けられるのか、とても不思議です。
注ぐ角度が重要なのか、暗殺者の訓練を積み重ねて初めて得られる技術が必要なのか。
いいえ、実はこのティーポットさえ使えば、誰でも簡単に暗殺者になれるのです。(もちろん、なってはいけませんが)
トリックはしごく簡単で、ティーポットの取手の上下に一つずつ穴が空いています。
![取手の下に空いている穴(上も同様)](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/290de99a3ba76737005e73ec1ff8b69c-900x507.jpg)
下の画像に沿って説明しますと、取手の下の穴を押さえれば、青色のドリンクが出て、上の穴を押さえれば、黄色のドリンクが出ます。
どちらの穴も押さえなければ、緑色のドリンクが出ます。
ちなみに、両方の穴を押さえると、ドリンクは出てきません。
![画像](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/65142f99627f016ac0667dd6b4f25b25-900x505.jpg)
![画像](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/52179aaa911ad9fd2ca758581196540f-900x504.jpg)
![画像](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/9b79b3e2dd6118b48e587a1882b2b327-900x506.jpg)
注ぎ分けの方法は分かったので、今度はポットの中がどうなっているのか、見てみましょう。
ポットを割ってみると、中は右と左の2つのコンパートメントに分かれています。
そのどちらも注ぎ口につながっており、加えて、左側のコンパートメントは取手の下の穴と、右側のコンパートメントは取手の上の穴とつながっています。
![中は2つのコンパートメントに分かれている](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/f896dabb476d02fd00030271d2b6e256-900x504.jpg)
では、分かりやすいようにポットの中をすかした状態で見てみましょう。
下の穴を押さえると、青色のドリンクが出ているのが分かります。
![押さえる穴の位置で、注ぎ分けをコントロール](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/2ee225b408d81976e27e80bd8ab11a09-900x508.jpg)
黄色のドリンクは、先ほど説明したように、上の穴を押さえます。
そして、緑のドリンクはというと、どちらの穴も押さえないので、青と黄の両方が出てきて混ざり、緑色になっていたのです。
もし青色のドリンクに毒が仕込んであったとしたら、青と緑はアウト、黄色だけがセーフとなります。
これに少しアレンジを加えて、一方にコーヒーを、一方にホットミルクを入れておけば、コーヒー・ホットミルク・カフェオレの3種類が、一つのポットで注ぎ分けられます。
![ホットミルクとコーヒーを入れておけば、カフェオレも作れる](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/0ba0aaf97ca0878a9ae9f7dc237c0e8d-900x506.jpg)
それでは、穴を押さえると、なぜドリンクは出てこなくなるのでしょうか。
これはちょっとした物理学のおかげです。
それを次に見ていきましょう。