燃やせる回路基板
燃やせる回路基板 / Credit:Seokheun Choi(SUNY-BU)_Disposable electronics on a simple sheet of paper(2022 EurekAlert)
technology
Disposable electronics on a simple sheet of paper https://www.eurekalert.org/news-releases/967084 Single-use paper circuit board can be burnt to ash when discarded https://newatlas.com/environment/single-use-paper-circuit-board/
Integrated Papertronic Techniques: Highly Customizable Resistor, Supercapacitor, and Transistor Circuitry on a Single Sheet of Paper https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsami.2c13503

2022.10.13 Thursday

2022.10.12 Wednesday

すべてが紙でできた「使い捨てできる電子回路基板」を開発

この数十年で小型電子機器は一層身近なものとなりました。

スマホ、タブレット機器、スマートウォッチだけでなく、使い切りの小型医療機器、環境モニターなども増えています。

同時に電子機器の廃棄量も急増しており、この問題に取り組む必要があります。

今回、アメリカ・ニューヨーク州立大学ビンガムトン校(SUNY-BU)電気コンピュータ工学科に所属するソクフン・チョイ氏ら研究チームは、紙でできた電子回路基板を試作し、焼却や生分解が可能だと報告しました。

研究の詳細は、2022年9月27日付の科学誌『ACS Applied Materials & Interfaces』に掲載されています。

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完全な使い捨て電子機器の開発を目指す

使い捨て電子機器の需要が高まっている
使い捨て電子機器の需要が高まっている / Credit:Canva

電子機器に含まれる重金属やその他の物質は、適切に処理しないと環境に悪影響を与えます。

この問題は特に「使い切り」「使い捨て」の小型・ウェアラブル電子機器を開発する上で大きな課題となっています。

使い終わったからといって、電子機器をそのまま「燃えるゴミ」として投げ捨てるわけにはいかないのです。

では、環境問題を気にせず「使い捨て」できる電子機器を開発することは可能でしょうか?

チョイ氏ら研究チームは、その第一歩として「安価で廃棄が容易な回路基板」を試作することにしました。

従来の電子基板は使い捨てできない
従来の電子基板は使い捨てできない / Credit:Canva

多くの小型電子機器には、ガラス繊維や樹脂、金属配線でできた電子回路基板「プリント基板」が搭載されています。

研究チームは、この回路基板を紙などの燃やせる素材で作ろうとしたのです。

現在でも紙製の回路基板は存在しています。

それでも、それらは特殊な紙が必要だったり、従来の金属製回路部品を紙に取り付けただけだったりと、中途半端なものです。

そこでチョイ氏らは、全ての電子回路部品が統合されており、なおかつ、そのまま燃やせる回路基板を開発することにしました。

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