リクガメからウミガメに変形できる
リクガメからウミガメに変形できる / Credit:Rebecca Kramer-Bottiglio(Yale University)et al., Nature(2022), Nazology
robot
With morphing limbs, a robot that travels by land and water https://news.yale.edu/2022/10/12/morphing-limbs-robot-travels-land-and-water
Multi-environment robotic transitions through adaptive morphogenesis https://www.nature.com/articles/s41586-022-05188-w

2022.10.19 Wednesday

リクガメからウミガメに”変形”できる「水陸両用カメ型ロボ」

ロボットアニメの定番要素と言えば「変形」ですね。

現実ではめったに見られないため、リアル「変形ロボ」の開発には注目が集まるものです。

最近では、アメリカ・イェール大学(Yale University)工学応用科学部に所属するクレイマー・ボッティリ氏ら研究チームが、カメをモデルにした水陸両用ロボを開発しました。

「リクガメ形態」から「ウミガメ形態」に変形することで、エネルギー効率を低下させずに、活動範囲だけを大きく拡張できるようです。

研究の詳細は、2022年10月12日付の科学誌『Nature』に掲載されました。

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移動ロボットの限界

需要が高まる「移動ロボット」
需要が高まる「移動ロボット」 / Credit:Canva

現在、ロボットたちは倉庫内で移動しながら作業したり、生態系のモニタリングを行ったりと、さまざまな場所・環境で活用されています。

このような移動ロボットの需要は拡大しているため、今後のロボット設計には「複数の環境を行き来できる性能」が期待されています。

アプローチの1つに、それぞれの環境に特化した推進システムを複数導入する、という方法があります。

例えば、自動車から大きな翼が伸びた「空飛ぶクルマ」などがこのコンセプトに該当します。

2つの推進システムを備えた「空飛ぶクルマ」
2つの推進システムを備えた「空飛ぶクルマ」 / Credit:Canva

「陸を移動する車輪も、空を飛ぶための翼も、両方搭載すればよい」という考え方ですね。

しかしこのアプローチでは、エネルギー効率を大きく損なう恐れがあります。

それぞれの環境では、利用しない方の推進機構が重荷になるのです。

では、複数の環境を行き来でき、かつエネルギー効率を大きく損なわない「ロボットならではの解決策」があるでしょうか?

「変形」こそが、それに該当するかもしれません。

次ページカメをモデルにした水陸両用ロボ

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