イギリスの「転がる可動橋」
イギリスの「転がる可動橋」 / Credit:Jim Stephenson, Thomas Randall-Page
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13tもあるのに人の力で転がせる!?イギリスの不思議な「転がる」可動橋

2023.03.07 Tuesday

可動橋とは、航路を確保するため、一時的に形を変えたり移動したりする橋のことです。

この種類の橋では中央から観音開きになる跳開橋(跳ね橋)を思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし世界には、多種多様な可動橋が存在します。

イギリスの建築家トーマス・ランドール・ペイジ氏が考案した可動橋は、「転がって」航路を確保することができます。

しかもモーターや電気を必要としません

ここではイギリス・ロンドンの転がる可動橋「コーディドック・ローリングブリッジをご紹介します。

Cody Dock Rolling Bridge https://www.thomasrandallpage.com/Cody-Dock-Rolling-Bridge

イギリスに「転がる可動橋」が誕生

イギリス・ロンドンのリー川には、かつて栄えた巨大な工業ドック「コーディドック」がありました。

そして少し前から、コーディドックの再開発プロジェクトが開始されました。

イギリスの「コーディドック再開発プロジェクト」
イギリスの「コーディドック再開発プロジェクト」 / Credit:Jim Stephenson, Thomas Randall-Page

ドックを再スタートさせるには、敷地内の古いダムを撤去し、歩道橋を導入する必要があります。

しかも航路を確保するために、この歩道橋は可動橋でなければいけません。

一般的な跳開橋(跳ね橋)のイメージ
一般的な跳開橋(跳ね橋)のイメージ / Credit:Y_tambe(WikiPedia)_可動橋

当初は一般的な跳ね橋を設置するつもりでしたが、建築家トーマス・ランドール・ペイジ氏のユニークなアイデアを知った担当者は、彼が考案した転がる可動橋を導入することにしました。

コーディドック再スタートのシンボルとなるようなユニークで創造性にあふれたデザインが採用されたのです。

転がる可動橋。橋床が上部に来ることで航路を確保できる
転がる可動橋。橋床が上部に来ることで航路を確保できる / Credit:Jim Stephenson, Thomas Randall-Page

そして最近、転がる可動橋「コーディドック・ローリングブリッジ」が完成しました。

この橋は、川に沿って転がるよう設計されており、180度の回転によって橋床(きょうしょう)が天井へと変化します。

これにより航路が確保され、ボートは橋床に引っかかることなく前進できます。

人力で転がせる
人力で転がせる / Credit:Jim Stephenson, Thomas Randall-Page

しかも可動橋には電気やモーターが必要なく、人間の力だけで動かせるようになっています。

回転方向の両側にそれぞれワイヤーで繋がったウィンチ(巻き上げ機)があり、これを手回しすることで橋が転がるのです。

次ページ曲線レールの上をスムーズに転がる「コーディドック・ローリングブリッジ」

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