神経の無い植物はどうやって上下を感じるのか?
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アサガオなどの植物を種から育てたことがある人ならば、茎が上を目指すと同時に根は地下に伸びていく様子をみたことがあるかもしれません。
また理科の実験を覚えている人ならば、この「茎は上、根は下」というパターンが真っ暗な闇の中、つまり光がなくても正常に進むことを覚えているでしょう。
「そんなのあたりまえ」と思うかもしれませんが光に頼らず「茎は上、根は下」を植物たちが実行するには何らかの方法で重力を検知しなければなりません。
私たち動物の場合、三半規管にある「耳石」と呼ばれる粒子の動きを感覚毛が感知し、その情報が神経に送られることで上下や左右を認識します。
![動物は重い耳石の動きを感覚毛が検知して情報を神経に送っています](https://nazology.net/wp-content/uploads/2023/08/5e448ddea19f2c66d11013f042665601-900x506.jpg)
つまり私たちは物理的な粒子の動きを、感覚毛という仲介者を経て、神経を伝う電気信号に変えているのです。
しかし植物にはそもそも動物のような神経がなく、同じような方法で重力を知覚することはできません。
「植物たちはどうやって重力を感知しているのか?」
この不思議はダーウィン親子をはじめとして多くの研究者たちの興味を引いており、多くの研究が行われ、いくつかの興味深い事実が判明しました。