意外な事実!魚をよく食べると「高血圧」になりやすいことが判明
意外な事実!魚をよく食べると「高血圧」になりやすいことが判明 / Credit: canva
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意外な事実!魚を1日2回以上食べると「高血圧」になりやすいことが判明

2023.09.08 Friday

魚はビタミン・ミネラル・オメガ3-脂肪酸など、美と健康をサポートする栄養素の宝庫です。

体にいいことに間違いはなく、魚食の悪評というのはめったに聞きません。

ところが流石の魚でも食べ過ぎはよくないようです。

名古屋大学大学院の医学研究チームはこのほど、魚の過剰摂取によって血液中のヒ素濃度が高まり、それが高血圧を招きやすくなることを発見しました。

魚食文化の根強い日本では注意が必要かもしれません。

研究の詳細は、2023年9月4日付で科学雑誌『European Heart Journal Open』に掲載されています。

魚の過剰な摂取がもたらす血液中ヒ素増加と高血圧のリスク https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2023/09/post-556.html 食品中のヒ素に関する基礎情報(農林水産省) https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_as/basic.html
Elevated arsenic level in fasting serum via ingestion of fish meat increased the risk of hypertension in humans and mice https://academic.oup.com/ehjopen/article/3/5/oead074/7257608

実は魚には「ヒ素」が含まれている

魚は古くから日本人に愛されてきた食材であり、今なお私たちの食卓に欠かせない存在です。

その一方で魚には「ヒ素(As)」という元素が多く含まれていることが分かっています。

ヒ素と聞くと、かなり危険な毒物というイメージを受けますが、実際は自然環境中に広く存在しているありふれた元素です。

特に動植物は水や土を介して体内に取り込んでいるので、私たちが口にする農畜水産物もヒ素を含有しています。

実は魚には「ヒ素」が含まれている
実は魚には「ヒ素」が含まれている / Credit: canva

ヒ素には主に、炭素を含む「有機ヒ素」と炭素を含まない「無機ヒ素」があり、人体への悪影響がより強いのは後者の無機ヒ素です。

無機ヒ素が一度に、あるいは短期間で大量に体内に入った場合は、発熱・下痢・嘔吐・脱毛などの症状があらわれます。

これに比べると、有機ヒ素は人体への悪影響が小さいとされており、魚に含まれるのもこちらの有機ヒ素と考えられています。

とはいえ有機ヒ素が人体に完全に無害なわけではないため、どの程度有害な影響を持つかという点には議論があります。

近年の研究では、有機ヒ素が血管内皮細胞に障害を与えることで、高血圧を引き起こす原因となることが報告されています。

この事実を考慮すると、魚を頻繁に食べることで有機ヒ素が体内に蓄積されれば、高血圧の原因となるかもしれません。

魚を食べることは本当に高血圧につながるのか?
魚を食べることは本当に高血圧につながるのか? / Credit: canva

ただ、高い頻度の魚食が本当に高血圧に寄与しているかは不明ですし、またどれくらいの頻度で魚を食べると高血圧になるのかも分かっていませんでした。

そこで研究チームは今回、日本人を対象に、魚の摂取頻度・血液中のヒ素濃度・高血圧の有病率との関連性を調べることにしたのです。

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