古代のナビゲーション機器「アストロラーベ」とは?
古代のナビゲーション機器「アストロラーベ」とは? / Credit:Wikipedia Commons_アストロラーベ
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古代のナビゲーション機器「アストロラーベ」 (2/3)

2024.01.02 Tuesday

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アストロラーベの構造

アストロラーベの分解図
アストロラーベの分解図 / Credit:Elrond(Wikipedia)_Astrolabe

アストロラーベは複数のパーツから成り立っています。

まず「メーター(Mater)」と呼ばれる中空の円盤があります。

これはアストロラーベの土台のようなもので、メーターの縁の外周には、時刻メモリや角度メモリが刻まれています。

そしてメーターの内側には、「ティンパン(Tympan)」と呼ばれる平らな板が入っており、高度・方位を表す線が等間隔で刻まれています。

通常、1つのアストロラーベには緯度別に複数のティンパンが備わっており、現在地に対応した緯度のティンパンを入れ替えて用います。

またメーターとティンパンの上には、「リート(Rete)」と呼ばれる星の位置を示す回転盤が備わっています。

中央の画像はリートだけを取り出したもの。曲がりくねった針の先が恒星の位置を示す。
中央の画像はリートだけを取り出したもの。曲がりくねった針の先が恒星の位置を示す。 / Credit:cgoncemire(YouTube)_El astrolabio funcionamiento- The astrolabe how it works-L´astrolabe le fonctionnement(2015)

このリートは透かし彫りで作られており、複数の針が美しい模様を作りながら縁から伸びています。

そしてこれらの針の先が示すのは、主だった恒星の位置です。

リートを、星座早見盤のように回転させて使用することで、現在の星空を把握することができるのです。

ちなみに、どの恒星を含めるかは特に決まっておらず、恒星(針)の数も10~100個以上と幅があります。

アストロラーベを構成するパーツの中でも、特にリートは目立つ存在であり、デザイン性を重視した美しいリートが数多く存在しているようです。

(リートの上には、赤緯の目盛りが付いた時計の針のようなパーツ「ルーラ」が付属することもあります)

最近では、このリートを分析することで、アストロラーベの製造年代を知ることもできるようです。

次ページ星の位置を示すパーツが製造年代を明らかにする

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