プラズマの発見
![クルックス管(真空放電管)電極をオンにすることで管内に残った僅かなガスが電離してプラズマとなる。](https://nazology.net/wp-content/uploads/2024/06/Crookes_tube_two_views-574x600.jpg)
プラズマの概念自体の発見は、19世紀後半に遡ります。
1879年、イギリスの物理学者ウィリアム・クルックス(William Crookes)は、初期の真空放電管の中で光るガスを観察しました。
クルックスはこのガスを「放電気体」と呼びましたが、これは後に「プラズマ」として知られるようになる現象の初期観察でした 。
プラズマという言葉は、1928年にアーヴィング・ラングミュア(Irving Langmuir)によって初めて使用されました。
![詳細 アーヴィング・ラングミュア(1923)](https://nazology.net/wp-content/uploads/2024/06/Irving_Langmuir-454x600.jpg)
ラングミュアは真空管内のガス放電実験中に、この第4の物質状態を発見し「プラズマ」と名付けたのです。これはギリシャ語で「形成するもの」を意味します。
そして彼はプラズマが電子とイオンが自由に動く電離ガスであり、非常に特殊な物理的性質を示すことを明らかにしたのです。
では、この物質の第4の状態とはなんなのでしょう?