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「感謝を記録」で幸福度が上がる!? 「感謝日記」のすゝめ (3/4)

2021.01.28 Thursday

2018.12.28 Friday

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複雑な感情「感謝」

もちろん、嫌なことがあった日などは、日記を書く気になれず、ついサボってしまうこともあるでしょう。でも、それで大丈夫。自分自身を騙してまで無理やり感謝の気持ちを表す必要はありません。

カリフォルニア大学で幸福と感謝について研究する心理学者ソニア・ルボミルスキー氏は、「感謝とは、とても豊かな感情である一方、ある種の複雑さを持った感情です」と説明しています。

感謝を表現する時、人は恐縮したり、借りがあると感じたり、恥ずかしいと思うことがあります。感謝は、常に心地よいものとは限らないのです。

また、うつ症状や、不安症、自殺傾向を持つ人々に対し、感謝が与える効果についても考える必要があります。

落ち込んだ人に向かって、感謝を表せと言っても、何に感謝しているかを考えることも難しいでしょうし、それができたとしても感謝を感じている相手に自分が報いていないことに強い罪悪感を覚えるかもしれません。

さらに、感謝を表す頻度も重要です。ルボミルスキー氏の研究チームが過去に行った調査では、週に1回自分が恵まれている点を数えることが幸福度を上げるのに対し、週に3回同じことを行うと効果が無いことが明らかになりました。ルボミルスキー氏は、感謝も度を超えると裏目に出ると説明しています。

次ページ感謝がもたらすのは「希望」

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