8割の人が合わない「勤務時間」で働いている? 自分の「クロノタイプ」を見つけよう

life 2019/01/14

Point
・従業員がパフォーマンスを発揮できる時間に合わせて勤務時間を変えられることが世界のトレンド
・パフォーマンスを発揮できる時間は「体内時計」が決める「クロノタイプ」という性質による
・体内時計に合わない生活は睡眠不足から仕事のパフォーマンス低下などにつながり、巨額の経済損失も発生

昔は、朝早くから夜遅くまで働くことが美徳でした。しかし世界のトレンドはいまや、「従業員それぞれがパフォーマンスを最大限に発揮できる時間に合わせ、勤務時間を変えられること」だと海外メディア「The New York Times」が報じています。

起床時にアラームが必要な生活は最大パフォーマンスが発揮できない可能性が…

パフォーマンスが最大となる時間を決めるのは、その人の「体内時計」です。体内時計とは人に備わっている行動周期の1つで、おおむね1日のリズムであることからサーカディアンリズム(概日リズム)ともいわれています。

「The New York Times」の記事中で、コロラド大学のヴェッター准教授は、「8割もの人は勤務時間が体内時計に合っていない」と述べています。たとえば、起床時にアラームが必要であれば、それは自然な目覚めではなく、今の生活リズムが自分に合っていないということになるのです。

日本でも体内時計の乱れは問題となっています。「睡眠負債」という言葉を聞いたことはないでしょうか。睡眠不足が続くと仕事のパフォーマンスの低下だけでなく、がんなどの病気にもつながります。この睡眠負債は週末の寝だめでは解消しないため、健康に過ごすためには自分の体内時計に合わせた生活を毎日続ける必要があります。

睡眠不足による経済損失は9兆円!あなたのクロノタイプを見つけよう

睡眠不足は経済にも影響しており、あるアメリカの研究によると、睡眠不足による日本の経済損失は9兆円を超えるのだとか。

一方で、この損失を新しいビジネスチャンスと捉える人もいます。睡眠に関する健康管理ツールを開発した会社「 O:inc」です。このツール「O:SLEEP」では、睡眠時間を記録した眠りのコーチングや、従業員の睡眠の一括管理も可能。英「Financial Times」でも紹介され、特に睡眠不足が取り沙汰される日本での新鋭事業として注目されています。

しかし十分に睡眠時間を取ればいいのかというと、問題はそう簡単ではありません。パフォーマンスを最大限に発揮できる時間は、各人の「クロノタイプ」という性質によります。いわゆる朝型、夜型などと呼ばれるものです。心理学者のブレウス博士はこのクロノタイプをイルカ、ライオン、クマ、オオカミの4つに分類。博士のウェブサイトで自分のクロノタイプを診断できるので、興味がある方はトライしてみてください。中身は英語ですが、日常会話程度の難易度です。

みなさんはどのクロノタイプになりましたか?そのタイプにあった周期で、毎日を過ごせていますか?「The New York Times」の記事では、従業員の体内時計に従って就業時間を決められる、ドイツやデンマークの会社が紹介されていました。日本でもこういう会社が増えたら、経済損失を取り戻して景気が良くなるかもしれませんね。

「体内時計」を調整する薬が開発される。時差ボケ解消への応用が期待

元記事:nytimesbuisiness insider / written by かどや

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