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ニコニコしてても「うつ病」? 自覚しにくい「微笑みうつ」に要注意

2021.04.28 Wednesday

The Secret Pain of “Smiling” Depression https://www.psychologytoday.com/us/blog/the-guest-room/201411/the-secret-pain-smiling-depression

ニコニコしているあの人が「うつ」?

一見幸せそうに見えるあの人も、実は「うつ」に苦しんでいるかもしれません。

うつ病には「寝たきり」や「体の機能不全」といったイメージがありますが、必ずしも全員がそうとは限りません。アメリカ国立衛生研究所の調査によれば、アメリカにおいて全人口の実に「10%」もの人々がうつ病に苦しんでいるとのことです。

そしてその症状も一様ではありません。中には、自分でうつ病である自覚がない人さえいます。笑ったり、明るく振る舞ったりして、ふつうに生活をやりくりできている人が、同時にうつ病を発症しているなどとは夢にも思わないのです。

これこそが「smiling depression(微笑みうつ)」の問題であり、世間にはこの症状に苦しんでいる人々がいます。つまり、彼らは表向きは幸せそうに笑っているものの、その内面ではうつの症状に悩まされているのです。この症状はしばしば見逃されがちであり、本人も「自分が弱いだけ」などと思い込み、症状を軽視してしまうことが多いのです。

「微笑みうつ」の症状を持つ人々は、悲しみなどを抱えた自分の本当の気持ちを隠し通すために、笑顔で表情にフタをしています。そうした無理のある行動は、「不安」「怒り」「疲労」「イライラ」「絶望」などといった多くのネガティブな感情につながってしまいます。また、それが原因で不眠になったり、何事にも楽しめなくなったり、性欲が減退してしまうこともあるのです。

次ページ「微笑みうつ」は一般的なうつよりも危険

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