地球の土はどうやって出来たのか?
地球の土はどうやって出来たのか? / Credit: canva
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意外と知らない「土は何から、どうやってできるのか?」

2021.01.27 Wednesday

2020.12.16 Wednesday

『NewScientist 起源図鑑』 https://www.amazon.co.jp/New-Scientist-%E8%B5%B7%E6%BA%90%E5%9B%B3%E9%91%91-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%90%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%B8%E3%81%9D%E3%81%AE%E3%82%B4%E3%83%9E%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%80%81%E3%81%BB%E3%81%A8%E3%82%93%E3%81%A9%E3%81%82%E3%82%89%E3%82%86%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3/dp/4799322079、『自然のしくみがわかる地理学入門』 https://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E7%84%B6%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%8F%E3%81%BF%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E5%9C%B0%E7%90%86%E5%AD%A6%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%B0%B4%E9%87%8E-%E4%B8%80%E6%99%B4/dp/4860644301

アスファルトやコンクリートの渦巻く都会にいると、「土」に接する機会はそうありません。

「久しく土に触っていない」という人も多いでしょう。

しかし、土は森林や動植物、農作物を育むなど、生き物にとって欠かせない存在、いわば「生命のゆりかご」です。

今や当然のように存在する地球の土は、何から、どのようにして誕生したのでしょうか?

土の誕生から「生命のゆりかご」になるまで

「土」とは、大ざっぱに言えば、固形物とすき間の半々でできた混合物です。

大部分は、岩石の小さなカケラと有機物ですが、すき間は単なる「空洞」ではなく、水や気体が詰まっています。

おもな材料はこれだけですが、それですぐに土が出来上がるわけではありません。

土が「生命のゆりかご」として機能するには、一連のプロセスを経る必要があります。

土の始まりは「岩の浸食」から
土の始まりは「岩の浸食」から / Credit: pixabay

土の始まりは、地表に露わになった「母岩」です。

この母岩が風化によって、小さなカケラになるまで浸食されます。風だけでなく、雨や雪、ヒョウに打たれたり、気温が上下するときの熱膨張と収縮によって、徐々にもろくなるのです。

また、生物による風化もあります。

岩肌に微生物が取りついて、腐食作用のある酸を放出。その上に、コケとして知られる「地衣類」「藻類」ができ、浸食を加速させます。

ある実験では、地衣類や藻類があると、岩石の風化が100倍以上のスピードで進むことがわかっています。

コケが土の生成を促進
コケが土の生成を促進 / Credit: pixabay

こうして成熟してきた土には、細や小さな虫がたくさん集まってきます。

彼らの呼吸によって吐き出される二酸化炭素が土の粒子間にたまり、そこに雨水がしみ込むことで、二酸化炭素が溶け出し炭酸が発生。

この働きが進み、地衣類や藻類が十分な量にまで増えると、より大きな生き物(ミミズや昆虫)がやってきます。

これらの生き物が土にもぐることで有機物と鉱物が混ざり合い、すき間ができ、また彼らの分泌液で材料がくっついて安定します。

これで土の完成です。

では、完成した土には、生命を育むほかにどんな効果があるのでしょう?

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