見れば見るほど似てくる…。インドネシアで発見された新種のゾウムシが「ヨーダ」と命名される

animals_plants 2019/03/09

Point
■インドネシア・スラウェシ島の熱帯雨林で発見された新種のゾウムシ103種に付けられた名前がユニーク
■発見された1種は、緑色に輝く身体とその小ささから、「ヨーダ」と名付けられた
■複雑な地質を持つスラウェシ島には、まだたくさんの新種のゾウムシが隠れている可能性も

緑色に光り輝く極小サイズの新種のゾウムシが、インドネシアのスラウェシ島で発見されました。『スター・ウォーズ』のジェダイ・マスター「ヨーダ」に似ていることから、ヨーダと名付けられたそう。まるでキラキラネームです。

スター・ウォーズからギリシャ神話まで…バリエーション豊富なゾウムシの名前

発見されたのはヨーダだけではありません。生い茂る熱帯雨林の中から、103種の新種のゾウムシが見つかり、それぞれに公式な名前が付けられました。

ギリシャ神話に登場する神々の名にちなんで、「アルテミス」、「サテュロス」と名付けられた2種や、アルテミスは狩猟の女神、サテュロスは半神半獣の自然の精霊です。

さらには、進化論の父チャールズ・ダーウィンや、遺伝学のパイオニアであるフランシス・クリックとジェームス・ワトソンの名前にちなんで、名付けられたものもいます。

謎多きスラウェシ島の熱帯雨林

発見されたゾウムシのサイズは、どれも体長わずか数ミリほど。人の爪の先にも満たないほどの大きさの生物を識別するのは、困難な作業でした。そこで、種同士を区別し、それが新種であるかどうかを調べるため、DNA塩基配列決定法が採用。でも、実際に研究チームが手を焼いたのは、これらを識別することよりも、これだけの数のゾウムシに名前を付けることでした。

2016年、パプアニューギニアで同チームが発見したゾウムシは、「チューバッカ」と名付けられました。理由は、このゾウムシの頭部と脚に密集した鱗があり、これが毛むくじゃらのチューバッカを連想させたからとのこと。若干の無理矢理感は否めません…。

今回発見された103種は、どれもゾウムシのTrigonopterus属に属しています。スラウェシ島を覆う低地熱帯雨林には、珍しい動物が数多く生息することで知られており、特にブタとシカを合わせたような「バビルサ」や、「小型スイギュウ」などが有名です。ですが、島内に住む昆虫の調査は、ほとんどと言ってよいほど進んでいませんでした。

複雑な地質を持つスラウェシ島の大部分は、まだゾウムシの調査が手付かずのままなのだそう。研究チームは、ヨーダたちは氷山の一角に過ぎず、豊かな森の中にはまだたくさんの新種のゾウムシが隠れている可能性が高いと、考えています。新キャラ…もとい、新種のゾウムシが姿を現した時、研究者たちが名前のネタに尽きないかが、ちょっと気がかりですね。

これまでにも、パプアニューギニアで発見された新種のゾウムシに名前を付ける際、その身体的特徴を表すラテン語を名前に刻むだけでなく、ゾウムシの研究者にちなんだ名前や、パプアニューギニアの電話帳から無作為に選ばれた姓を用いるケースもあったのだそう。身体的な特徴だけを命名の根拠にする従来のやり方に、研究者たちは限界を感じているようです。

スラウェシ島で発見された103種のゾウムシ。虫が苦手な人にはパンチが強いかも…

それにしても、ゾウムシのヨーダ。見れば見るほど、生ける伝説ヨーダの風格を纏っているように見えてくるのは気のせいでしょうか?ライトセーバーを持たせたら、縦横無尽に跳ね回る技を見せてくれそうな雰囲気を放っていますね。

 

reference: dailymail / translated & text by まりえってぃ

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