animals plants

虫界の「パリピ」? 新種のナナフシのオスが派手さがスゴイ【虫注意】 (2/2)

2021.01.28 Thursday

2019.04.08 Monday

前ページ成熟期の大変貌 地味な小枝からきらびやかな鎧姿へ

<

1

2

>

あえての「ハデハデ作戦」で敵を遠ざける

それにしても、あえて天敵に見つかる危険を犯してまで、オスがド派手な格好をする理由は何なのでしょうか?これを調べるため、研究チームは発見した2種のナナフシを捕獲し、その行動を観察しました。

その結果、1種のオスが、身体が鮮やかな青色に変わった時にはじめて、繁殖行動を試み始めることが判明。このことは、オスが鮮やかな体色をパートナーを惹きつけるために使っている可能性を示しています。

とはいえ、パートナーを見つける前に、敵に食べられてしまっては元も子もありません。ただし、鮮やかな体色が捕食者に対する抑止力として働く場合は別です。

Credit: Frank Glaw他

グロー氏によると、オスはパートナーを求めてたくさん歩き回る必要があり、小枝のフリをして身を隠すことよりも、むしろ目立つことで敵の警戒心を煽ることの方を選ぶ可能性があるとのこと。毒性を意味する鮮やかな色彩を利用して身を守る生物には、派手な色をしたマダガスカルガエルなどがいます。

その証拠に、ナナフシの首には敵をはねつける物質を出す分泌腺がありますが、その分泌腺が鮮やかな体色を持つ種で特に発達していることが分かりました。マダガスカルガエルと同じように、これらのナナフシも食糧から毒素を蓄積する能力を持っているのかもしれません。

オスたちのパリピっぽい見た目に反して、巨大ナナフシは、マダガスカル島が持つユニークな生物多様性の保護を促すためのシンボルとして、重要な役割を果たすことになりそうですね。

reference: sciencedaily / translated & text by まりえってぃ

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

動物のニュースanimals plants news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!