『アベンジャーズ/エンドゲーム』は量子力学に基づいたタイムトラベルが鍵

science_technology 2019/04/26

Point
■『アベンジャーズ:エンドゲーム』では科学的な理論に基づいた「タイムトラベル」が物語の鍵を握る
■「インフィニティ・ストーン」は前作の『インフィニティ・ウォー』で壊れているので、過去に取りに行くことが予想される
■予告編に登場する科学用語から、量子力学に基づいた時間遡行方法が取られる可能性が高い

<ネタバレ注意!>

ついに公開された、映画『アベンジャーズ:エンドゲーム』。前作の『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』では、最強の敵サノスの指パッチンで宇宙に存在する全生命の半分が消えてしまうという衝撃的な終わり方をした。

正義のヒーロー・アベンジャーズのメンバーも例外ではない。『エンドゲーム』では消えた仲間たちをどうやって取り戻すのかに焦点が当てられる。その鍵となるのが「タイムトラベル」のようだ。

さらに劇中には現実の科学理論と密接に結びついた用語が多く出てくる。さあ、果たしてどのようにタイムトラベルするのだろうか。

時間旅行で「インフィニティ・ストーン」奪還!?

まず前提条件として、消えてしまった生命を蘇らせることができるのは「インフィニティ・ストーン」だけだと言うことだ。「インフィニティ・ストーン」は宇宙に6つ存在し、それを全部集めて指パッチンすると全生命の半分が消失するというドラゴンボール的設定。

Credit:theconversation

ところが問題は、前作でサノスが指パッチンしたことで石が壊れているということ。つまり石をもう一度使うには、過去に遡って集め直す必要があるというわけだ。

おそらく『エンドゲーム』では、生き残ったメンバーで時空を越える旅に出ることが予想される。さて、どうやってタイムトラベルするのか?

過去に行くにはどうする?

時間旅行は理論的には可能になっている。

およそ100年前にアインシュタインが「特殊相対性理論」を発表して以来、時間的に前進することはできるのだ。ただこれには光の速度に限りなく近いスピードで移動する必要がある。

そうすれば未来には行ける。だが過去に戻るのは並大抵のことではない。時間遡行はロマンチックなれど、現在の時間軸に矛盾を引き起こしてしまう。

例えば「親殺しのパラドックス」のその代表例だ。

Credit:theconversation

ある人が過去に戻って、まだ結婚する以前の若い祖父に会うとする。もし祖母に会う前に彼を殺してしまったら、時間旅行者の父または母のどちらかは生まれてこない。ということはその人自身も生まれてないことになる。

となると存在しない人が過去に戻ることはできないので、祖父と祖母は結局会うことになる。するとまた過去に戻って祖父を殺そうとする。あとはこれの堂々巡り。

アベンジャーズが取る手段とは

予告編に飛び交う科学用語から察するに、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のように現実離れした方法は取らないみたいだ。さすがにデロリアンで石取りに行くのは観る方もツラい。

アベンジャーズが時間遡行するに当たって避けなければならないのは「パラレルワールド」を作らないことだ。もし過去に戻って石を集めその場で使ってしまうと、まったく別の枝分かれした世界が生み出されてしまう。

劇中のキャプテン・アメリカ/Credit:theconversation

だから一度現実に戻ってから石を使い、同時に過去に戻さなければならない。果たしてそんなことができるのだろうか?

予告では「固有値(Eigenvalues)」や「プランクスケール」といった用語が聞き取れる。これは彼らが量子力学に基づいたタイムトラベル方法を模索している証拠となるだろう。

ヒットする映画のストーリー展開を科学者が発見

reference: theconversation / written & text by くらのすけ

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