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【朗報】7年前に探査機はやぶさが持ち帰ったサンプル分析結果、ついに判明! (2/3)

2021.10.07 Thursday

2019.05.03 Friday

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地球の水はどこからもたらされたのか?

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Credit:maxpixel

地球は表面のおよそ70%近くが水(海)に覆われた非常に水の豊富な惑星だが、この大量の水はどこからもたらされたのかという点については多くの謎が残されている。

原初の太陽系や生まれたばかりの地球は高温に包まれており、この時点では水も水蒸気も太陽風に吹き飛ばされている。そのため大量の水が最初から地球に存在していたとは考えにくいのだ。そうなると、水は太陽系が冷えた後に外からもたらされた可能性がある。

地球への水の供給についてはいくつか理論があるが、現在有力な説は、水を含んだ隕石が地球に水を運んできたという考え方だ。この事実を証明するためには、地球の水と隕石(小惑星)の岩が含む水が同じ化学的特徴を持っていることを示す必要がある。

水の化学的特徴が同じであることを示すためには、重水素(中性子が1つある重い水素。通常の水素は中性子を持たない。水素の同位体ともいう)と普通の水素が同じ比率で含有されていなければならない。

今回、アリゾナ州立大学の研究チームが発表した内容は、イトカワの微粒子に含まれる水素の同位体の濃度が、地球の岩石とほとんど見分けがつかないレベルで同じだったというものであり、つまり地球の水は宇宙を飛来する小惑星からもたらされた可能性を示唆する事実となるのだ。

次ページまだまだ、研究は入り口の段階

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