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重さの定義が変わったよ! 日本が大きく貢献したキログラムの再定義 (3/4)

2021.10.07 Thursday

2019.05.20 Monday

前ページ改定されたキログラムの新定義

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重さの定義の新の主役 プランク定数

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Credit:産総研

この機会に「プランク定数」という言葉をググってみた人は、「結局なんなのか、さっぱりわからなかった」という人が多いのではないだろうか。

無理も無い話で、この定数を見つけたマックス・プランクも、最初はよくわかっていなかった。

プランクは熱した物体が発する放射光のエネルギーを測定した際、実際測定した値と、計算で予測される値が一致しないことに悩んだ。

そして、とりあえずこの定数をかけて計算すると、実験の測定値が計算結果がうまく一致することを発見したのだ。

物理学では、こういう理由はわからないが計算結果にかけると、非常に実測値と辻褄が合う定数という物が出てくる。

プランク定数は計算の都合上出てきた数なのだ。

簡単に言ってしまえば、プランク定数は光子が一回振動する際に発するエネルギー量という意味になるのだが、計算上出てきた数なので、精密に値を測定することが難しかった。

そのため、今までは定義に使用できるものではなかったのだ。

今回の新定義において、何が難しくて時間がかかっていたかと言うと、このプランク定数を不確かさのない精度の高い定数として定義することだったのだ。

なので、今回のキログラムの新定義は、厳密にはプランク定数を定数として定義出来たので改定出来たと言えるのだ。

次ページ新定義には日本も大きく貢献!

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