ツイッターで募集された「木星の衛星名」が正式に決定! 果たして名前は?

space 2019/08/28
Credit:Carnegie Institution for Science

Point

■今年2月〜4月にかけて募集されていた、木星の5つの衛星の名前が正式に決定する

■木星には衛星が79個存在し、まだ名前が決まっていない衛星もたくさんある

■名前には厳密なルールが設けられており、中には衛星の自転の向きで末尾の言葉が決まるというものもある

木星の衛星といえば「ガニメデ」「エウロパ」「イオ」「カリスト」の4つが有名ですね。

しかし実は、木星は79個もの衛星を持っており、中にはまだ名前が決まっていない衛星もたくさんあります。

アメリカ・カーネギー研究所は、今年の2月21日〜4月15日にわたり、新たに見つかった木星の衛星5つの名前をTwitterを通して募集しました。

そして今月23日、数多くの応募の中から厳正な審査をクリアして選定された5つの名前が、国際天文学連合(IAU)により正式に決定されたそうです。

ネーミングには厳正なルールがある

名前の募集が行われたのは、カーネギー研究所の天文学者スコット・シェファード氏によって、昨年の8月に発見されていた12個の内の5つの衛星です。名前の選考には発見者のシェファード氏も参加しています。

また誰でも応募できるからといって、好き勝手な名前を付けていいというわけではありません。自分の愛する恋人やペットの名前を送っても、当然はねつけられます。

天体の命名には、細かいルールが設けられているのです。

例えば、世界中のどの言語においても、侮辱的な意味合いの名前になってはいけませんし、存命する人を記念するようなものも禁止されています。それから現存する月や小惑星に似ている名前もアウト。

政治的・軍事的・宗教的に著名な個人名や場所、出来事・事件の名称も禁じられています。

Credit:depositphotos

木星では、ギリシア神話のゼウス、あるいはローマ神話のユピテルにちなんだ名前であることが定められています。というのも、木星は太陽系の惑星で最大のサイズを誇っていることから、ギリシア神話の全知全能の神「ゼウス」を象徴しているからです。

またローマ神話でゼウスに当たるのが「ユピテル(Jupiter)」となっています。

さらに、衛星の自転方向もルールに関わっており、「順行(木星の自転と同じ向き)」なら末尾が「a」で終わること、反対に「逆行」なら末尾は「e」で終わる必要があります。

となるとかなり絞られてきますね。

決定した5つの名前

上記の厳しいルールをクリアして決まった名前がこちらです。

(1)パンディーア(Pandia)

ギリシア神話に登場する女神で、ゼウスと月の女神セレーネの娘。満月の女神でもあり、エルサの妹に当たる。今回の5つの中では最もサイズが大きい。

(2)エルサ(Ersa)

ギリシア神話に登場する女神で、ゼウスとセレーネの娘。露の女神であり、パンディーアの姉に当たる。

(3)エイレーネー(Eirene)

ギリシア神話に登場する女神で、ゼウスとテミスの娘。平和を司る神でもある。

(4)フィロフロシュネー(Philophrosyne

ゼウスの孫娘で、親切・優しさ・歓迎を象徴する女性の精神に当たる。エウフェーメーの妹。

(5)エウフェーメー(Eupheme

ゼウスの孫娘で、賞賛、勝利の雄叫び、幸運の精神を表す。フィロフロシュネーの姉に当たる。

 

どれも伝統にのっとった良い名前に落ち着いたようです。今後、この5人娘が天文研究にどのように関わってくるのか注目したいところです。

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reference: gizmodocnetiau / written by くらのすけ

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