イスラエルで5000年前の古代都市が発見される 地下施設も

history_archeology 2019/10/07
Credit: AP Photo/Tsafrir Abayov

Point■イスラエル北部の街ハリシュにて、約5000年前の大規模な遺跡が発掘された

■居住宅や公共施設等が整然と並んだ計画都市であり、青銅器時代初期の当時およそ6000人が暮らしていたとみられている

■都市からは農耕社会から生まれ変わろうとしていた様子が見て取れ、この発見が専門家の当時の理解を劇的に変える可能性がある

「地球には存在しない」はずの宝石がイスラエルで発見される

旧約聖書にもその名と歴史が記され、今も様々な宗教が入り乱れる「イスラエル」。

このほどイスラエル考古学庁の研究者らが、イスラエルの金融の中心都市であるテルアビブから北におよそ50Kmにある街ハリシュにて、約5000年前の大規模な遺跡を発見しました。

この発見により、専門家らが当時のことを理解するための重要な手がかりを得られることとなりそうです。

当時の理解に「劇的な変化」を与える

Credit: AP Photo/Tsafrir Abayov

青銅器時代初期の住居群とみられるこの遺跡は65ヘクタール(65万平方メートル)の広さに及んでおり、そこには6000人もの人々が暮らしていたとされています。

発掘作業を監督したイツハク・パズ氏は、「この都市では大通りや小道や広場の周辺に居住地が計画的に配備されており、排水設備や貯蔵設備も確認されました」と語っています。

この都市は、ハリシュでおこなわれていた高速道路のインターチェンジ工事の準備段階にて発見されたものです。

研究者いわく、田舎の農耕社会が都市へと生まれ変わろうとしていた様子が分かるこの発見が、当時の理解に「劇的な変化」を与えるとのことです。そこに暮らしていた人々は農耕作業に励んでいただけでなく、他の地域や王国との交易によっても生計を立てていたのです。

さらに7000年前の地下施設も

Credit: AP Photo/Tsafrir Abayov

遺跡では様々なものが発見されました。儀式用の施設や焼け焦げた動物の骨(生贄の証拠)、無数の陶器類の欠片、火打ちの道具、石の容器の他に、人の頭を象った小像もみつかっています。

また、居住宅や多様性を持つ施設、さらには公共施設の跡からは、ヒエラルキーを保ちながら組織されていた当時の社会の光景が浮かび上がってきます。

そして当局は、今回の発掘作業の際に考古学者らが都市の居住群の地下に、当時よりもさらに遡った約7000年前の施設の証拠を発見したと語っています。

都市の近くには2つの水源地があり、当局は、それらの存在が当時の人々をこの場所に引きつけていた可能性が高いと推測しています。

9千年前の古代都市がイスラエルで発掘 従来の説を覆す

reference: phys.org / written by なかしー

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