ハチにも効く「アメとムチ」。間違いを罰されたハチは数え上手に

animals_plants 2019/10/11
Credit: pixabay

Point

■ハチが、不正解時に罰を与えられると、正解時に報酬を与えられるよりも、物の数をより正しく数えられるようになることが判明

■ハチは4以上の数を理解できる可能性がある

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ハチが物の数を数えられることを知っていましたか? これまでの研究で、ハチは少なくとも4までの数字を数えられることが分かっています。

最新の研究で、ハチが不正解時に罰を与えられると、正解時に報酬を与えられるよりも、物の数をより正しく数えられるようになることが明らかになりました。

仏トゥールーズ大学のスカーレット・ハワード氏らによる論文が、「Journal of Experimental Biology」に掲載されています。

Surpassing the subitizing threshold: appetitive–aversive conditioning improves discrimination of numerosities in honeybees
https://jeb.biologists.org/content/222/19/jeb205658

甘い汁 or 苦い汁

ハワード氏らははじめに、ハチにある訓練を行いました。それは、行き止まりに異なる画像が示された2つの通路につながる部屋の中にハチを入れ、1つの通路を選ばせるというものでした。

一方の通路の行き止まりには4個の図形が描かれた1つの画像が常に示されるのに対し、もう一方の通路の行き止まりには1〜10個の図形が描かれた画像が代わる代わる示されました。

その後、ハチは2つのグループに分けられ、それぞれ異なる訓練を受けました。

1つ目のグループは、4個の図形が描かれた画像を選ぶトレーニングを受け、正解した時は甘いスクロースの溶液(報酬)を、間違った時は強い苦味を持つキニーネの溶解液(罰)を、それぞれ与えられました。

トニックウォーターの苦味剤としても使用されるキニーネ / Credit: pixabay

これに対して、2つ目のグループは、正解すると1つ目のグループと同様にスクロースの溶液を与えられましたが、もし不正解でもキニーネの溶液を与えられませんでした。

その後研究チームは、部屋の外に出したハチに、4個の図形が描かれた画像を、5〜8個の図形が描かれた他の図形と区別して特定できるかどうかを調べるテストを行いました。それからハチは、最初と同じ2つの通路につながる部屋の中に再び戻され、4個の図形が描かれた画像を選ぶことに何回成功するかを調査されました。

「アメとムチ」はハチにも効果的

実験の結果、報酬と罰の両方による訓練を受けた1つ目のグループは、ただの偶然では説明できないほどの高確率で4個の図形が描かれた画像を選ぶことが明らかになりました。

たとえば4個の図形と5個の図形がそれぞれ描かれた画像のどちらかを選ぶ際、このグループの59%が前者を選択しました。このことは、ハチが4以上の数を理解できることを示唆しています。

それに「アメとムチ」の手法が効果的だなんて、人間や他の動物との共通点を感じますね。甘い花の蜜が大好物のハチにとって、にが〜いキニーネはよっぽど嫌だったのでしょう…。

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reference: newscientist / written by まりえってぃ

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