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脳がないのに「学習」できる謎のスライム状生物、なぜかパリ動物園で公開スタート (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2019.10.19 Saturday

前ページ人前に初お披露目。名前は「ブロブ」

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迷路の「最短ルート」が分かる

モジホコリは、優れた思考力を持っているかのような行動を取ることで知られています。

下記は、迷路の各場所に置かれたモジホコリの塊を用いた実験の映像(2011)です。

分裂しても2分以内で元どおりに合体する能力があり、動画内でも迷路全体にわたって均等にくっつく様子がうかがえます。

次に、迷路の下部にあるAとBの出口に大好物のオートミールを置くと、迷路中のモジホコリがオートミールに集まり始め、やがて1本のひも状に変化しました。

なんと、1本になったモジホコリが横たわるそのルートこそ、AとBをつなぐ最短経路だったのです。

さらに、フランス国立科学研究センターのオードリー・デュストゥール氏によると、モジホコリは「別種の食料が2カ所に分けて与えられると、どういうわけか決まって栄養価の高い方に移動する」のです。

また、別れた2つの塊が合体すると、学習した物事をもう一方の塊に伝えることもできるそう。高度な器官を持つことなく、論理的にも思える問題解決力をどのようにして備えているのでしょうか。

今後、ブロブがパリ動物園の人気者となるのか非常に楽しみです。

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reference: vice / written by くらのすけ

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