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クラゲに電気刺激を与えて高速で移動させる「クラゲ・サイボーグ」実験 (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.02.04 Tuesday

前ページ生物と機械の融合?クラゲサイボーグ

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クラゲサイボーグはエネルギー効率も良い

高速で移動できたとしても、エネルギー消費が大きすぎては意味がありません。その点でも、クラゲサイボーグは良好な成果を挙げました。

クラゲサイボーグのエネルギー消費は、コントローラーシステムによる外部電力とクラゲ自身の代謝による内部エネルギーから成り立っています。

外部電力効率は既存の水泳ロボットの最大1000倍にもなりました。クラゲの筋肉に信号を送るだけですので、外部電力は微量で済んだのです。

また、約3倍もの速度で泳いだにもかかわらず、クラゲ自身の内部エネルギー消費量(酸素消費量)は2倍になるだけで済みました。

クラゲサイボーグは水泳速度を増しつつ、高いエネルギー効率を維持できたのです。

この実験により、クラゲの潜在的な能力が明らかになりました。

また、バイオハイブリットロボによる研究が進むことにより、生物全体の研究も前進すると考えられます。バイオハイブリットロボを活用したり、模倣したりすることで、より効率的な水中車両を生み出せるかもしれません。

ちなみにクラゲは、コントローラーが外された後、自然治癒して通常の水泳が可能になったとのこと。クラゲには痛覚がありませんし、ストレスを感じた時に分泌する粘液も出なかったようです。

カエルの生きた細胞だけを使った「生ロボット」の作成に初成功

reference: zmescience / written by ナゾロジー編集部

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