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奇妙な「赤い雪」が積もる現象が南極で報告される (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.02.27 Thursday

前ページ犯人は雪の中の「藻」

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氷雪藻は「温暖化」を促進する

氷雪藻の繁殖プロセスは、南極の雪にとっては害悪となります。

なぜなら、雪が赤く染まれば、その分だけ太陽光を反射できなくなり、熱を吸収することで、雪解けのスピードが早まってしまうからです。結果として、それが氷雪藻の繁殖をさらに促進することになります。

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赤い色素を持つ「氷雪藻」の拡大画像/Credit: ja.wikipedia

つまり、「藻が熱を吸収するほど雪は溶けやすくなり、雪が溶けやすくなるほど藻が繁殖しやすくなる」という悪循環が生じるわけです。

悪循環の始まりは、氷雪藻が繁殖しやすくなったことにありますが、何よりもその土台を作ったのが、地球の温暖化でしょう。

もしもこのまま温暖化が深刻化すれば、世界中の雪原は真っ赤に染まってしまうかもしれません。

インドネシアの空が真っ赤に染まる異常事態が発生…原因は?

reference: livescience / written by くらのすけ

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