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マヤ文明の都市は「水の汚れ」によって滅びたと判明する! 貯水池から猛毒の水銀を発見 (3/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.07.01 Wednesday

前ページ猛毒水銀の混入

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大規模な干ばつと水質汚染のダブルパンチ

運の悪いことに水質の深刻な悪化と、大規模な干ばつが9世紀後半、同時期にティカルを襲ったと考えられます。

新鮮で清潔な飲料水の不足と、干ばつは都市に耐えられない負荷を与えたでしょう。

信心深い古代の人々は、こうした厄災に対して、指導者たちがマヤの神々をなだめることができなかったためだと考えたかもしれません。

これは彼らが住み慣れた都市を放棄する十分な理由になったでしょう。

こうして1000年続いた古代の都は滅びることになったのです。

この研究は、シンシナティ大学の生物学者David L. Lentz氏を筆頭とした研究チームより発表され、論文はNatureから刊行されるオープンアクセス学術雑誌『Scientific Reports』に6月25日付で掲載されています。

Molecular genetic and geochemical assays reveal severe contamination of drinking water reservoirs at the ancient Maya city of Tikal
https://www.nature.com/articles/s41598-020-67044-z

”史上最大”マヤ文明で最古の記念碑を発見! 今までの「文明システム」が覆される!

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