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海を渡った南米の先住民と「ポリネシア人」が1200年頃に接触していた! 遺伝子解析から判明 (2/3)

2021.01.28 Thursday

2020.07.10 Friday

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遺伝子だけじゃない!ポリネシアに伝わる「サツマイモ」の謎

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イースター島のモアイ像/Credit: ancient-origins

南米の先住民とポリネシア人との接触を証明するのは遺伝子だけではありません。両グループには文化的に類似する点がいくつもあります。

その最たるものが「サツマイモ」です。

サツマイモはもともと南アメリカと中央アメリカで栽培されていた作物でしたが、ヨーロッパ人の入植以前にもうひとつ別の場所で栽培されていたことが分かっています。

それがポリネシア諸島を含むオセアニアです。これは南米の先住民がポリネシア人にサツマイモを伝えた結果と考えられています。

その証拠に、サツマイモを示す言葉は、南米の先住民で「クマル(Kumar)」ポリネシアで「クマラ(Kumala)」と非常に似ているのです。

他にも植物の呼び方や、コロンビアとポリネシア東部で見つかった彫像に類似点が見られます。こうした文化が、両者の接触を何よりも雄弁に語っているのです。

次ページどうやって接触した?

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