ブックホイールの芸術的な構造
彼らはイタリア人エンジニアのイラストを研究することから始め、ヨーロッパ産のブナやホワイトオークなど、歴史的にも正確な材料を調達。
その後、コンピュータモデリングなどの近代的な技術や工具を利用して、当時の構造を忠実に再現したのです。
ブックホイールの重量は約270kgであり、8冊の本を入れておくことが可能。
使用者は座ったままで車輪を回転させることができます。ちなみに、意図しない動きをしないよう車輪の重さは慎重に調整されているようです。
このブックホイールには複雑な環状歯車システムが採用されていますが、実はこのシステムは「必要以上に複雑」であり、実際はもっと簡単な仕組みに置き換えることもできるそうです。
例えば、観覧車のようなシステムの方がシンプルに目的を達成できるでしょう。
また中世後期の人々は、開いた本を水平面に沿って回転させるターンテーブルを使用していました。
そのためナイグレン氏によると、「ブックホイールは実用的というよりも、贅沢なもの」とのこと。