地震時でも自力走行し安全を確保できる
N700Sには、高速鉄道世界初のバッテリー自走システムが搭載されています。
通常走行時は、従来通り、線路上部にある架線からの電力供給によって稼働します。このとき、新幹線内部に備わっているリチウムイオンバッテリーにも充電されるようになっています。
大容量のリチウムイオンバッテリー搭載により、従来の鉛蓄電池よりも小型軽量であるにもかかわらず、高い安全性、長寿命を実現。
地震などの自然災害によって停電が生じた時には、バッテリーによる自走が可能です。
これにより、停電が生じても、線路が無事であれば近くの駅まで移動することができます。また、トンネル内で地震・停電が生じた場合でも、バッテリー走行によりトンネルから脱出可能。
そして新幹線が移動できず、車両内で待機しなければいけないとしても、バッテリー電力により一部の号車でトイレが使用できます。
さらに、地震への安全対応はブレーキシステムにまで及んでいます。ブレーキシステムの改良により地震時のブレーキ距離が以前よりも短縮されているのです。
これらは地震大国日本ゆえの新システムであり、海外の人々はその高い安全性に注目しているようです。
Redditには、「2011年に日本を襲った地震と津波の被害から、鉄道が驚異的なスピードで復旧した」とする記事と関連させるコメントも寄せられています。
その記事によると、当時でも地震対策緊急ブレーキが作動しており、これにより多くの新幹線は深刻な被害を受けないで済んだとのこと。
国内外ともに注目されている新型新幹線N700S。世界初のシステムを採用した安全車両ですから、機会をとらえて乗車してみたいですね。
N700Sの詳細は、「JR東海」に掲載されています。
https://recommend.jr-central.co.jp/n700s/
Google ニュースを使えば、ナゾロジーの記事はもちろん国内外のニュースをまとめて見られて便利です。
ボタンからダウンロード後は、ぜひフォローよろしくおねがいします。