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子供を出産するオスのタツノオトシゴは、受精卵に栄養を与える「胎盤」を持っていた! (2/3)

2021.01.28 Thursday

2020.07.27 Monday

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「育児のう」では何が起きている?

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「ポットベリーシーホース」、お腹(育児のう)が大きいのが特徴

その一方、育児のうが、いかにして受精卵の成長を促しているのかはよく分かっていません。

一般に、受精卵の成長には2つの方法があります。

1つは「卵黄栄養依存 (レシトロフィー)」で、受精卵にあらかじめ存在する卵黄を消費して成長する方法。もう1つは「母体栄養依存(マトロトロフィー)」で、母親の胎盤から直接栄養分をもらって成長する方法です。

多くの生物は、発生の初期段階でこの2つを組み合わせており、卵黄を消費してから、母胎の栄養素へと移ります。

研究チームは、今回、「ポットベリーシーホース(Hippocampus abdominalis)」という種類を対象に、育児のう内での「受精卵」と「孵化した稚魚」の乾燥重量(水分を除いた質量)を比較することで、どちらの栄養源に依存しているかを調べました。

次ページオスは子の成長を促す「母胎」の役割も果たしていた

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