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カエルに食べられても「するりと肛門から」脱出する昆虫を発見! マメガムシの生存戦略がスゴイ (2/3)

2021.08.27 Friday

2020.08.04 Tuesday

前ページはじめて発見された「食べられた後」の能動的脱出者

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カエルにひたすらマメガムシを食べさせる

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マメガムシはあらゆるカエルからの捕食に耐えて生存する/Credit:神戸大学

仮説の証明にあたり、杉浦氏は最もシンプルな方法を試みました。

40匹のマメガムシを用意して、異なる5種類のカエルに食べさせたのです。

そしてマメガムシがカエルの肛門から出てくるのを待ちました。

結果、食べさせたマメガムシのうち90パーセントの個体が、生きたままカエルの肛門から抜け出てくることがわかりました。

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生存の決め手となるのは脱出に要するまでの時間だった/Credit:神戸大学

脱出に要した時間の平均は1.6時間であり、最短のケースでは捕食後わずか6分でした。

一方で、マメガムシ以外の種類の昆虫(キベリヒラタガムシ)で試した場合は全て死亡し、平均して50時間後に排出されました。

この大きな時間差から、脱出に成功したマメガムシはカエルの消化管内部を自力で移動し、肛門から排出されたと考えられます。

次ページ窒息しなかったのは水生昆虫だから

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