10代の若者が「1100年前の金貨」を大量発見!豪邸が買えるほどの価値(イスラエル)

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発見された1100年前の金貨/Credit: bbc

イスラエル中部・ヤブネにある遺跡にて、約1100年前の金貨425枚が発見されました。

見つけたのは数名の10代のボランティアで、夏休み期間のユースプロジェクトの一環として発掘調査に参加していたそうです。

第一発見者のオズ・コーエンさんは「地面を掘っていると、何か薄い葉っぱのようなものを見つけたんです。よく見てみると古い金貨だと気づき、とても驚きました」と話しています。

しかも、この金貨で当時の豪邸が一軒買えるほどの価値があるようです。

豪邸が買えるほどの価値

調査を主導したイスラエル考古学庁(IAA)のエリー・ハダッド氏によると、金貨の大半は10〜11世紀のアッバース朝時代のもので、中にはもう少し前の時代に遡るものも含まれています。

アッバース朝は、750年〜1258年まで続いたイスラム帝国第2の世襲王朝で(1番目はウマイヤ朝)、西は北アフリカから東は中央アジアまで広がっていました。

発見されたアッバース朝の金貨は一枚24カラット(1カラット=0.2グラム)で、合計845グラムありました。

当時としては莫大な価値があり、金貨一枚でウシやウマが一頭、全部ならアッバース朝の大都市で豪邸が一軒買えるほどだそうです。

ハダッド氏は「一度の発掘調査で、これほど大量の金貨が出てくるのはきわめて稀です。そもそも金は非常に価値が高く、当時は熱で溶解して世代から世代へと再利用されたため、遺跡から見つかること自体めったにありません」と指摘します。

敵国である東ローマ帝国のコインも混じっていた

また、発見された金貨の中には、東ローマ帝国で使われたソリドゥス金貨も含まれていました。

古代金貨の専門家であるロバート・クール氏は「この金貨はコンスタンティノープルで鋳造された、第2代皇帝テオフィロス(829〜842年)時代のもの」といいます。

当時、東ローマ帝国とアッバース朝は敵対関係にあり、現在のシリアやトルコあたりでよく戦闘が起こっていました。今回の発見で、両国間に何らかの友好関係があった可能性も浮上しています。

一方で、単にアッバース朝が東ローマ帝国の領土を襲撃した際に略奪したものかもしれません。

しかし、一番の謎は「誰が金貨を埋め、なぜ取りに戻らなかったのか」ということです。

金貨は土器のような箱に入っており、場所が動かないよう釘のようなもので固定されていました。その点からも、あとで取り出す意思があったと見られます。

取りに戻る前に亡くなってしまったのか、初めから取り出すつもりはなかったのか、あるいは埋めた場所をド忘れしてしまったのか…。

その理由はすでに藪の中ですが、何か興味深いバックストーリーが隠されていそうですね。

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reference: bbcancient-origins / written by くらのすけ
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