ラムセス3世のうずまき小麦パン
タイガーナッツと同様に、パンは古代エジプト料理の基礎を形成していました。そしてそのパンは通常、昔から栽培されていた小麦と大麦が使用されていたとのこと。
この古代パンの焼き方のプロセスもまた、墓地の壁画に描かれていました。
例えばラムセス3世の墓には古代エジプト人が螺旋型の小麦パンを作っている姿が描かれています。
その壁画レシピによると、彼らはブドウを足で踏んでジュースにし、小麦粉に練り込んだようです。さらに練った小麦粉は螺旋型に形成され、焼く前に一旦茹でられていました。
現代ではなかなか想像しにくい手順ですが、壁画が私たちに正しいイメージを与えてくます。
このように壁画は古代の料理文化を明らかにしており、その古代レシピを再現するのに役立っています。
以下に海外サイト「Atlas Obscura」で、筆者のジェス・エン氏が再現した古代エジプトレシピを紹介します。気になる方は是非チャレンジしてみて、古代エジプトの味を楽しんでくださいね。
レックマイアのタイガーナッツケーキ
材料
タイガーナッツ:1カップ
ハチミツ:1/4カップ
オリーブオイル:1/4カップ
細かく刻んだナツメヤシ:1/2カップ(お好みで)
手順
①タイガーナッツに1/2カップのお湯を注ぎ、20分浸す。その後水気を切り、フードプロセッサーで粉末状にする。
②タイガーナッツ、ハチミツ、オリーブオイル、ナツメヤシを鍋に入れ、中火で2分間加熱しながらかき混ぜる。
③ハチミツが焦げないように弱火にし、さらに5分間混ぜ続ける。
④火を止め、ミックスされたものをバットに注ぎ、20分間冷ます。
⑤手で直径2.5cmのボールを作った後、円錐に形成し直立させて完成。