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アメーバの動きには迷いがなく行き止まりを回避してゴールに向かっている/Credit:Science
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「アメーバ」は人間よりも迷路攻略が得意だった!行き止まり回避能力の謎が解明される

2021.01.27 Wednesday

2020.09.05 Saturday

sciencealert https://www.sciencealert.com/cells-can-avoid-dead-ends-in-a-microscopic-maze-here-s-how

アメーバは「見えないはずの迷路の行き止まり」も予知して回避する能力があると判明しました。

先行研究では、特定のアメーバは化学誘引物質に引き寄せられて移動することが知られています。

そのため、ゴール地点に誘引物質を置くことでアメーバに迷路を解かせる動機付けができるのです。

しかし8月28日に「Science」に掲載された論文で、迷路の分岐路において、両方の道が同じ濃度の誘引物質で満ちている場合でも、アメーバは行き止まりを予知したように回避して、正しい道を選べることが明らかになりました。

なぜ、いったいどうやって、アメーバは見えない行き止まりを回避して正しい道を進んでいたのでしょうか?

謎の行き止まり回避能力

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難しい迷路(左)と簡単な迷路(右)の攻略速度がほぼ等しいのは、アメーバに行き止まりを予知して回避する能力があるからである。どちらの迷路もアメーバにとっては一本道/Credit:Science

これまでの研究で、単細胞生物や体内の白血球は化学誘引物質に反応して集まってくることが知られています。

誘引物質は主に、栄養価の高いエサのシグナルや怪我をした場所への集合シグナルとなります。

しかしながら既存の研究は主に短距離の移動に焦点をあてたものが多く、長距離かつ複雑な迷路や血管系を突破する能力についてはわかっていませんでした。

上の動画では、スタート地点から出発したアメーバがゴール地点から連続的に放出される誘引物質につられて、迷路を攻略していく様子を映しています。

なお、左側は分岐の多い難しい迷路で、右側は簡単な迷路です。

興味深いことに、アメーバが左右の迷路を攻略する時間はほとんど同じでした。

人間ならば難しい迷路では攻略時間が伸びるはずなのに、どうやら行き止まり回避能力を持つアメーバにとっては、どちらも正解までの一本道に過ぎないようなのです。

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