足の速さの秘密は「大きなお尻」にあり!トップスプリンターは”大臀筋”の量が45%多いことが判明

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足の速さの秘密はお尻の筋肉にあった?
足の速さの秘密はお尻の筋肉にあった? / Credit: jp.depositphotos

イギリス・ラフバラー大学の最新研究にて、足の速さには「大臀筋(だいでんきん)」、いわゆるお尻の筋肉量が密接に関係していることが明らかにされました。

陸上短距離のトップスプリンターを調べたところ、下位スプリンターと比べて、明確に大臀筋の筋肉量が多く、サイズも大きいことが判明しています。

研究主任のジョナサン・フォランド氏は「この発見はアスリートのトレーニング方法に革命的な変化をもたらす可能性がある」と指摘しました。

トップと下位を分けるのは「お尻の筋肉」⁈

研究チームは、3つのグループ間(100mの自己ベストが平均9.99秒となる「トップスプリンター」、それ以下の「サブスプリンター」、訓練を受けていない「一般男性」)で、身体の筋肉にどのような違いがあるかを調べました。

MRIを用いて、42名の男性 (トップスプリンター5名、サブスプリンター26名、一般男性11名) の下半身の筋肉23ヶ所を測定しています。

その結果、一般男性を除いて、トップスプリンターとサブスプリンターは多くの点で筋肉量・サイズともに近似していたのですが、大臀筋とその下部の股関節伸筋に著しい違いが見られました。

なんとトップスプリンターの大臀筋は、サブスプリンターのそれと比べ、平均45%も大きかったのです。

大臀筋のサイズ比(上からトップスプリンター、サブスプリンター、一般男性)
大臀筋のサイズ比(上からトップスプリンター、サブスプリンター、一般男性) / Credit: Rob Miller/Loughborough University

さらに、両グループの100m自己ベストは、9.91秒から11.25秒の開きがあるのですが、同チームのロブ・ミラー氏によると、「タイム差の原因の44%が大臀筋の違いにある」と指摘します。

つまり、サブスプリンターは大臀筋を重点的に鍛えることで、自己ベストを大きく更新できるかもしれません。

足を速くしたいなら”お尻”を鍛えるべき

この結果について、フォランド氏は「大臀筋の筋肉量が増えれば、ランナーは推進するためのパワーをより多く生み出すことができる」と説明します。

その上で、「短距離走はこれまで、走りの技術や心理、栄養面など多くの要因がタイム差に表れると考えられていました。しかし、たった一つの筋肉部位が、その原因の半分近くを占めていたのは驚くべきことだ」と続けました。

アスリートでなくとも、お尻と股関節周りを入念に鍛えれば、足が一挙にグンと速くなるかもしれません。

お尻を鍛えれば足がすぐに速くなるかも
お尻を鍛えれば足がすぐに速くなるかも / Credit: pixabay

一方で、この結果は男性走者から得られたデータであり、女性にも当てはまるかどうかは不明です。

研究チームは現在、女性スプリンターを対象にした同様の調査を進めています。

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