中央が「一卵性双生児」の遺骨、周囲は副葬品
中央が「一卵性双生児」の遺骨、周囲は副葬品 / Credit: Communications Biology
history archeology

約3万年前に亡くなった「一卵性双生児の遺骨」を発見! 考古学史上、最古の双子

2021.01.27 Wednesday

2020.11.11 Wednesday

iflscience https://www.iflscience.com/plants-and-animals/earliest-known-case-of-identical-twins-found-in-upper-palaeolithic-grave/

オーストリアのクレムス=ヴァハトベルク遺跡で、約3万年前にさかのぼる新生児の遺骨が新たに2体発見されました。

DNA分析の結果、2人は互いに全ゲノムが一致しており、考古学史上最古の「一卵性双生児」と判明しています。

オーストリア科学アカデミー、ウィーン大学による研究は、11月6日付けで『Communications Biology』に掲載されました。

>参照元はこちら(英文)

双子の近くに「3人目」も発見!

クレムス=ヴァハトベルク遺跡は、旧石器時代の後期(約5万年前〜)に建造されたもので、3〜4万年前には狩猟採集民の滞在地にもなっていました。

双子の遺骨は、遺跡内に見つかった楕円型の穴に埋葬されており、ともに頭が北向きで、顔が東向きになるよう安置されています。

冥土の土産でもある「副葬品」も見つかっており、左側(冒頭画)の乳児には、骨盤のあたりに象牙でつくられた首飾りのようなものが置かれていました。

ビーズ状の象牙が53個あり、すべてに穴が開いていたことから、ヒモで通していたようです。

象牙でつくられた装飾品
象牙でつくられた装飾品 / Credit: Communications Biology

右側の乳児には、貝殻からなるネックレスとキツネの歯が複数見つかりました。

キツネの歯は装飾品のかたちを留めていませんが、何らかの飾りだったと思われます。

貝殻とキツネの歯
貝殻とキツネの歯 / Credit: Communications Biology

また、双子の埋葬地のすぐ近くに3人目の乳児の遺骨も見つかりました。調査では、双子の従兄弟と考えられています。

双子の墓は土で埋め戻されてはおらず、代わりにマンモスの肩甲骨を墓穴の形に整形して、フタのように閉じていました。しかし、それが遺骨の保存状態を高めていたようです。

その一方で、3人目の乳児は土で埋め直され、骨の状態も双子と比べて劣化していました。

次ページDNA分析で年齢が判明

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