マリモはなぜ丸くなる?
マリモはなぜ丸くなる? / Credit: Isamu Wakana
biology

世界で2ヶ所しか生息していない「丸いマリモ」、丸くなる原因が解明される!(北海道)

2021.01.27 Wednesday

2020.12.05 Saturday

phys https://phys.org/news/2020-12-reproduction-key-maintenance-marimo.html, eurekalert https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-12/hu-rkt120220.php

北海道大学の最新研究により、丸型のマリモの形成にかかわる因子が新たに特定されました。

マリモには、浮遊型・固着型・凝集型(丸型)の3つがありますが、丸型では「遊走子(zoospore、べん毛を持って運動する胞子)」という生殖細胞の産生量がきわめて少なかったとのことです。

遊走子の少なさが、丸い形状の維持に貢献していると見られます。

研究は『Aquatic Botany』に掲載されました。

>参照元はこちら(英文)

「丸いマリモ」がいるのは世界で2ヶ所だけ

マリモ(学名:Aegagropila linnaei)は、淡水性の緑藻で、糸状の繊維があつまって丸い集合体を作ります。

しかし、世界のマリモは、繊維が水中を漂う「浮遊型」岩に堆積する「固着型」が主流で、凝集型(丸型)はほとんど見られません。

それが見られるのは北海道の阿寒湖、アイスランドのミーヴァトン湖の2ヵ所のみです。

固着型(A,B)、丸型(C)、浮遊型(D)
固着型(A,B)、丸型(C)、浮遊型(D) / Credit: Isamu Wakana

北海道のマリモは、阿寒湖とその周辺地域のシンボル的存在であり、国の特別天然記念物にも指定されています。

しかし、ここ数十年にわたる森林破壊や環境汚染のため、阿寒湖のマリモは急激に減少し、保護対策もむなしく、個体数に回復の兆しは見られません。

研究チームは、阿寒湖のマリモが丸型になる生物学的理由を解明することで、繁殖や保護につながると考えました。

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