毒虫に化ける「ベイツ型擬態」とは?
毒に当たった動物たちは、学習してその虫を食べなくなります。賢い虫たちは「これを利用しよう」と思いつきました。
つまり、自分の見た目を毒虫に似せたのです。
これを「ベイツ型擬態」と呼びます。
![毒のある「ベニモンアゲハ」](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/12/200px-Common_Rose_Pachliopta_aristolochiae_W_IMG_9133.jpg)
![ベニモンアゲハに擬態した「シロオビアゲハ」](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/12/Papilio_polytes-Thekkady-2016-12-03-001.jpg)
例えば、AとBという昆虫がいて、Aはまったく毒性がなく、Bは有毒なトゲを持つとします。
Aの見た目がBにそっくりであれば、「Bを食べるとキケン」であることを知っている動物たちは、Aも食べなくなるのです。
![有毒なハチに擬態した「ハナアブ」](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/12/220px-Syrphid_-_Spilomyia_longicornis_Meadowwood_Farm_SRMA_Mason_Neck_Virginia.jpg)
毒のない無害な昆虫たちはこうして生存の道を模索しているのですが、毒のある虫たちも他人事ではありません。
毒を持っていても食べられることはあるからです。
そこで毒虫たちもある工夫をしています。