弱さに徹して生き延びる
![弱いからこそ思いもよらない方法で生き残り勝利する](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/12/910b3ae4c00540c3cc18d897d4e5bfbc-900x467.jpg)
カゲロウは弱く儚い生き物です。
しかし弱さに徹して、生物としてオキテ破りともいうべき、食と眠りの放棄を行い、全てを生殖に費やした結果、じつに3億5000万年という永きにわたる繁栄を勝ち取れたのです。
カゲロウの捨ててはならないものを捨てる生きざまは、三葉虫や恐竜とは異なり、ペルム紀と白亜紀に起きた大絶滅を生き延びることを可能にしました。
弱きに徹して強くなる。
爪も牙も毛皮も力もなかった人類が繁栄している現実からも、この奇妙な戦略はもしかしたら、とんでもない可能性の起爆剤になっているのかもしれませんね。
タイトルを一部修正して再送しております。
カゲロウの成虫が口がないことは、小学生の頃に図鑑で読んだのをなんとなく覚えていたので、もう少し詳しく知りたいと思い読みました。
成虫後にも脱皮すること、現存する昆虫で最古に飛行したこと、口かない理由として襲われやすい食事中や睡眠中を無くして繁殖に特化していることなど、わかりやすく楽しく読めました。