ホタルは共通の赤く光る虫を先祖にしている
ホタルは共通の赤く光る虫を先祖にしている / Credit:Science Advances
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ホタルの光はもともと「赤色」だった! 1億年以上前からの色の変遷を解明

参考文献:中部大学
2021.01.06 Wednesday

1億年よりさらに昔のホタルは赤色の光を放っていたようです。

12月2日に『Science Advances』に掲載された論文によれば、現代に生きるホタルの発光遺伝子を計算科学により先祖返りさせた結果、1億年前のホタルの光が緑色であったことが判明したとのこと

さらに、ホタルの先祖がホタル科を形成する以前、無名の「光る虫」であった時代には、赤色に光っていたことも判明しました。

赤から緑、そして現代の黄色やオレンジへと変化してきたホタルの光。

色の変化の過程には、いったいどんな秘密が隠されていたのでしょうか?

>参照元はこちら(英文)

ホタルの光のバリエーションは酵素の微妙な違い

ルシフェリンとにATP(燃料)と酸素を加えてルシフェラーゼと混ぜると発行体ができる
ルシフェリンとにATP(燃料)と酸素を加えてルシフェラーゼと混ぜると発行体ができる / Credit:ナゾロジー

ホタルの仲間は世界で約2000種類あるとされ、発するは緑・黄緑・黄色・オレンジと様々です。

しかし全ての発光現象は、天使ルシファーの名前を語源にした「ルシフェリン」および「ルシフェラーゼ」と呼ばれる2種類の物質によって行われています。

ただルシフェリンの形状は全てのホタルで同一。

そのため色の違いをうみだしているのは、ルシフェラーゼと言われる酵素の微妙な構造の違いになっています。

一方、近年になって琥珀の中に閉じ込められた1億年前(白亜紀)のホタルが発見されました。

この恐竜時代のホタルの体のつくりを調べた結果、既に発光していたことが示されました。

ただ残念なことに、1億年という時間はルシフェラーゼのDNAタンパク質をバラバラに分解するには十分な時間であったようで、古代のホタルの光を化石から探る試みはかないませんでした。

しかし、日本の中部大学の研究者たちは意外な方法で、古代のホタルの色の再現にチャレンジしました。

ホタルの先祖は、いったいどんな色で輝いていたのでしょうか?

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