柔らかい布地のディスプレイ。
柔らかい布地のディスプレイ。 / Credit:復旦大学,Huisheng Peng
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電子布で作られた「着るディスプレイ」が登場 メッセージ送受信や地図表示が衣服で可能に?!

2021.03.11 Thursday

“穿”在身上的显示器!复旦大学彭慧胜/陈培宁团队自主研发全柔性织物显示系统(復旦大学) https://news.fudan.edu.cn/2021/0311/c4a108110/page.htm
Large-area display textiles integrated with functional systems https://www.nature.com/articles/s41586-021-03295-8

かつてはかさばるブラウン管だったモニタも、液晶、有機ELと薄く軽いものへ、どんどん進化していきました。

そして、とうとう3月10日に科学雑誌『nature』で発表された最新の研究では、電子テキスタイルによってディスプレイを衣服として着ることに成功したと報告しています。

電子テキスタイルとは電子化された布をあらわす言葉です。

電子繊維を用いたウェアラブルディスプレイの類似研究は過去にもありましたが、今回の研究は柔軟性、通気性があり、さらに繰り返し洗濯機で洗濯することも可能だといいます。

「着るディスプレイ」

布だけど電子機器。新しいディスプレイは衣類への加工も洗濯も可能。
布だけど電子機器。新しいディスプレイは衣類への加工も洗濯も可能。 / Credit:復旦大学,Huisheng Peng

中国の復旦大学の研究チームが開発したのは、長さ6メートル幅25センチメートルのり輝く電子の布地です。

電子繊維をこのような大きな面積で実現したのは、今回の研究が初めてです。

この電子テキスタイルは、通常の布地のような通気性、柔軟性にすぐれ1000回以上、伸縮や圧力を加えても性能を失わない安定性があります。

さらに、100回以上洗濯しても機能を失わない高い耐久性を持っています。

この布地をうまく組み合わせれば、衣服のディスプレイを作ることが可能で、さらにタッチパネルのように操作することができるそうです。

大学のページで公開されている動画では、チャットの画面が袖に表示され、それを袖に表示されたキーボード操作で返信している様子が映し出されています。

また同じ動画中には、袖の上に地図のナビゲーションを表示しているデモも映されています。

現在スマートウォッチなどで行われている機能を、そのまま服の表面で実現することに成功したのです。

洗濯もできる耐久性と、広い面積の表示能力は、かなり実用性の高い布ディスプレイが実現したと言っていいでしょう。

しかし、この不思議な布地は、一体どのようにして作られているのでしょうか?

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