力積と衝撃
![運動量の変化率が大きければ、体に加わる衝撃も大きい](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/08/Depositphotos_13866428_s-2019-900x581.jpg)
オリンピックを含め、スキージャンプの国際大会のほとんどは、高度90mのノーマルヒルと120mのラージヒルで行われます。
同じ高さのビルから人が飛び降りた場合、確実に命を落とすでしょう。
では、スキージャンプとこのような落下事故の違いは何でしょうか?
それは「力積」です。
力積とは、物体に与える「衝撃の強さ」を表す量であり、物体の「運動量の変化率」として定義されます。
簡単に言うと、物体の運動量の変化の速さや遅さを表しているのです。
物体の速度が急に変化すればするほど、力積つまり衝撃の強さも大きくなります。
例えば、ビルから飛び降りた人は地面にぶつかったときに運動量が急激に変化します。
これにより体には大きな衝撃が加わってしまい、大怪我してしまうのです。