数学のセンスには脳内の神経伝達物質に関連があった
数学のセンスには脳内の神経伝達物質に関連があった / Credit:canva
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数学の能力は「脳内物質の濃度で変化する」と明らかに! (3/3)

2021.09.05 Sunday

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学習能力を支援するテクノロジー

ドラえもんのような漫画には、のび太のような学習が苦手な子を支援する架空のテクノロジーが登場します。

本を放り込めば内容をが暗記できる、というほど極端な道具は難しいかもしれません。

しかし、今回の研究は、学習を支援するテクノロジーについて可能性を提示しています

今回の研究は、数学の学習が苦手な子どもたちや得意な子どもたちの脳内に起きている原因を特定しています。

研究では、神経細胞の興奮や抑制をコントロールする神経伝達物質の濃度によって明確に、数学の成績が変化し、さらに1年半後の成績についても予想できていました。

それは将来的に、問題となる神経伝達物質の濃度を薬理学や非侵襲的な脳刺激によって改善できれば、彼らの学習能力を大きく改善させ、数学で落ちこぼれることがないようにできるかもしれないのです。

非侵襲的な脳への刺激で、数学能力を大きく改善できるかもしれない
非侵襲的な脳への刺激で、数学能力を大きく改善できるかもしれない / Credit:depositphotos

基礎の部分で躓かなければ、将来にわたって数学で苦労することはなくなるかもしれません。

それは子どもたちの将来の選択肢を広げることにもつながっていくでしょう。

いずれ未来では学習能力をテクノロジーが支援してくれるようになり、落ちこぼれの子どもがいなくなることも期待できるかもしれません。

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