遺伝操作で「タッチ」の代わりに「青い光」で発情するマウスを作成!
遺伝操作で「タッチ」の代わりに「青い光」で発情するマウスを作成! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
animals plants

遺伝操作でタッチの代わりに「青い光で発情する」マウスを作成

2021.10.07 Thursday

Identification of touch neurons underlying dopaminergic pleasurable touch and sexual receptivity https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.09.22.461355v1.full

やさしいタッチが性欲につながることが、光を使って証明されました。

米国ペンシルベニア大学が行った研究によれば、やさしいタッチを感知する神経を青い光に反応するように遺伝操作されたメスマウスは、背中に青い光を浴びると交尾のポーズをとるようになったとのこと。

メスマウスの周囲には誰もいなかったことから、やさしいタッチに反応する神経が交尾行動と深く結びついていると考えられます。

人間も、首・耳・内もも、などの皮膚が刺激されると性的興奮を覚えることが報告されており、同様の仕組みがあるかもしれません。

研究内容の詳細はプレプリントサーバーである『bioRxiv』にて公開されています。

やさしいタッチを感じる神経は性的興奮を引き起こす

遺伝操作で「タッチ」の代わりに「青い光」で発情するマウスを作成!
遺伝操作で「タッチ」の代わりに「青い光」で発情するマウスを作成! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
遺伝操作で「タッチ」の代わりに「青い光」で発情するマウスを作成!
遺伝操作で「タッチ」の代わりに「青い光」で発情するマウスを作成! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
遺伝操作で「タッチ」の代わりに「青い光」で発情するマウスを作成!
遺伝操作で「タッチ」の代わりに「青い光」で発情するマウスを作成! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
遺伝操作で「タッチ」の代わりに「青い光」で発情するマウスを作成!
遺伝操作で「タッチ」の代わりに「青い光」で発情するマウスを作成! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

私たち人間は優しく抱きしめられたり撫でられたりすることに安らぎや喜び、そして時には性的な快感を覚えます。

しかし、皮膚に対する接触がどのように、性的興奮を引き起こしているかは謎でした。

そこで今回、ペンシルベニア大学の研究者たちは、やさしいタッチと性的興奮の間に存在するメカニズムの解明を試みました。

調査にあたって研究者たちはまず、マウス遺伝子を操作し、やさしいタッチにかかわる遺伝子(Mrgprb4)を「青い」に反応するようにしました。

これにより、研究者たちは物理的な刺激ではなく光によって、狙った神経(やさしいタッチを感知するもの)のみをピンポイントに活性化できます。

遺伝子操作を終えた研究者たちは、さっそくマウスを青い光で照らしました。

すると、背中の皮膚を照らされたメスマウスが突然、背中を下げてお尻を上げる、交尾のポーズをとりはじめました。

また生殖器周辺の皮膚を青い光で照らされたメスマウスの脳では、快楽物質であるドーパミンが分泌されていることが判明します。

この結果は、やさしいタッチに反応する神経を活性化することで、メスマウスに交尾行動を誘発させたり、快楽を感じさせられることを示します。

一方で、膣に光ファイバーを挿入して内部を青い光で照らしても、ドーパミンの大きな変動は見られませんでした。

どうやら、やさしいタッチが快楽に結びつくのは「皮膚のみ」であり、生殖器の粘膜にはまた別の快楽を感知する仕組みがあるようです。

次ページやさしいタッチを感じる遺伝子を破壊するとオスと交尾しなくなる

<

1

2

3

>

動物のニュースanimals plants news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!