パッチ型ワクチン接種
パッチ型ワクチン接種 / Credit:David A. Muller(The University of Queensland)_Needle-free COVID-19 vaccine shows promise(2021)
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肌に押し当てるだけのパッチ型ワクチンの臨床試験が始まる

2021.11.05 Friday

Needle-free COVID-19 vaccine shows promise https://stories.uq.edu.au/news/2021/needle-free-covid-19-vaccine-shows-promise/index.html Needle-Free Vaccine Patches Are Just a Matter of Time Now, Latest Results Indicate https://www.sciencealert.com/new-mouse-study-suggests-needle-free-vaccine-patch-should-be-coming-very-soon
Complete protection by a single-dose skin patch–delivered SARS-CoV-2 spike vaccine https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.abj8065

現在、世界中で新型コロナウイルスのワクチン接種が行われています。

多くの人が注射器によるワクチン接種を受けたはずです。

そして最近、オーストラリア・クイーンズランド大学(The University of Queensland)化学分子生物科学部に所属するデビッド・ミュラー氏ら研究チームは、新しく皮膚パッチ型のワクチン接種を開発しました。

器具を使って貼るだけで新型コロナウイルスのワクチン接種が完了するため、注射器が嫌いな子供にも効果的です。

研究の詳細は、10月29日付の科学誌『Science Advances』に掲載されました。

新型コロナウイルスのパッチ型ワクチン接種が開発される

筒状の器具を使って、1cm角のパッチを皮膚に押し付ける
筒状の器具を使って、1cm角のパッチを皮膚に押し付ける / Credit:David A. Muller(The University of Queensland)_Needle-free COVID-19 vaccine shows promise(2021)

新しく開発された新型コロナウイルスワクチン接種パッチ「HD-MAP」は、皮膚に張り付けるだけで、簡単にワクチン接種できます

パッチ自体は1cm×1cmの正方形であり、そこには目に見えないほど微細なトゲが5000以上も備わっています

そしてこれらのトゲの先端にはワクチンが塗布されており、筒状の器具を使って皮膚に押し付けるだけで摂取が完了します。

パッチ型ワクチンをもつデビッド・ミュラー氏
パッチ型ワクチンをもつデビッド・ミュラー氏 / Credit:David A. Muller(The University of Queensland)_Needle-free COVID-19 vaccine shows promise(2021)

従来のワクチン接種は筋肉にワクチンを注射し、免疫反応を誘発するものです。

しかし新しいパッチ型ワクチンは、皮膚を対象としています。

通常私たちの体は、皮膚がかすり傷を負うと、その問題に対処するため皮膚の免疫システムを反応させます。

パッチ型ワクチンはこのメカニズムを応用しています。

まず、無数のとげによって皮膚を局所的に死滅させます。

これにより体がトラブルを察知し、大きな免疫反応が誘発されるのです。

皮膚パッチに使用するワクチンは少量ですが、筋肉注射と同様の免疫反応を引き起こせると言われています。

またパッチ型ワクチン接種は痛みがなく、その方法がとても簡単です。

そのため訓練された医療スタッフを必要とせず、自分自身でワクチン接種することが可能でしょう。

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