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宇宙がシミュレーションだとすると「神様のPCに必要な空き容量」が明らかに (2/3)

2021.11.10 Wednesday

2021.11.09 Tuesday

前ページシミュレーション仮説は意外に学問的な側面も存在する

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宇宙をインストールするには「6億の兆兆兆兆兆兆兆兆倍bit」の空き容量が要る

宇宙をインストールするには「6億の兆兆兆兆兆兆兆兆倍bit」の空き容量が要る
宇宙をインストールするには「6億の兆兆兆兆兆兆兆兆倍bit」の空き容量が要る / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

「神のPC」に「宇宙」をインストールするのに必要な最低限の空き容量はいくらか?

疑問に答えるため、ポーツマス大学の研究者は、質量・エネルギー・情報の3つの等価性を論じたランダウアーの理論を元にしました。

アインシュタインによって質量はエネルギーに変わりえること(E = mc2)が既に示されていましたが、ランダウアーは理論のなかで、情報とは抽象的な数字ではなく、質量やエネルギーと同じく実体をともなった物理量であると定義しました。

そして物体の質量がエネルギーへと変換され消費されるとき、物体の情報(ビット)も失われると主張しました。

研究者はこのランダウアーの理論をもとに、陽子や中性子などにも、物理量としての情報が含まれていると考え、1個当たりの情報量を算出しようと試みました。

算出の基本となったのは、1個の粒子が持つ「質量」「電荷」「スピン」といった物理定数でした。

これら粒子固有の物理定数は、ある粒子と別の粒子の区別に使用できるため情報とみなされます。

研究者はこれら物理定数をもとに、粒子に含まれる最低限の情報を0算出していきました。

結果、陽子や中性子は1個あたり1.509ビット(1ビット半)の情報に存在するものが含まれていると判明します。

次に研究者は暗黒物質などを除いた、観測可能な宇宙に存在する粒子数の推定値を概算し、粒子あたりの情報量と掛け合わせて、宇宙に含まれる総情報量を決定しました。

すると、見える範囲の宇宙に存在する観測可能な物質の総情報量は6.036×10 80ビット(6億の兆兆兆兆兆兆兆兆倍ビット)であると判明します。

わかりやすいようにギガビットに換算すると宇宙のシミュレートに必要なPCの空き容量は6.036×10 71ギガビット、漢字文化圏の単位で表記すれば「6036無量大数ギガビット」となります。

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